ゲームもあり!「子どもとの関わり」は脳のひずみをとる好機
「子どもと親が喧嘩になる理由は、親が、子どもの知っている情報を知らないからなんですよ。子どもにとって“ウハウハ”することを親が知らない。だから『なんでこんなゲームを買うんだ!』となり、子どもは『なんで僕の気持ちをわかってくれないんだ!』と悪循環が生じる。
共通の話題とか、共通の遊びなどがあると、コミュニケーション能力が上がり、脳を万遍なく使うチャンスがあります」
加藤先生ご自身は、お子さんたちと一緒に「パズドラ」などのゲームをし、共に没頭することで子どもたちとの接点が増えた、という経験があるそうです。
また、子どもの学校の“勉強”などにも、脳には目新しい“発見”がたくさんありそう。
「僕たちが習った時と、漢字の書き順だとか、数字の書き方だとかが、ちょっとずつ違っているんです。漢字で“とめ”だと思っていたところが、“はね”てたりするんです(笑)。自分が知らない新しいことに接して、新しい理解を得ようとする努力が必要で、それが脳のひずみを取るひとつの方法です。
子どもと接することによって、自分の劣化した脳の症状がとれやすくなって、変えやすくなるということです。自分が知らないことに対して柔軟だと、“脳コンディショニング”はできます。
普通に生活していたら、まともになるかと言ったら、そうはならない時代。普通に生活していたら、脳がゆがんでアンバランスになり、多くの人が不健康になってしまう。そうならないために、不健康な生活で起こったものは、健康な状態に返す、というのが単純な答えなのではないでしょうか」
お肌と同様、毎日少しずつお手入れを
最後に、日常生活で簡単にできる“脳コンディショニング”方法の一例を教えていただきました。
◆仕事からの帰り道のレパートリーを3~4種類持ち、たまに回り道する
◆パソコンを使わず、手書きする(⇒記憶力の強化)
◆字を“正確”に書く(続け字で書かない)
◆頭皮マッサージをする
◆睡眠時間をきちんと確保する
※その他いろいろな方法がありますので、著書もご参照ください
「脳も美容と同じ、手入れが大事」と加藤先生。
毎日のちょっとした心がけを大切に、いつまでも「健康」な脳をキープしたいですね。