文字も幼児期に“丁寧に書く”ことを教えられている子は大丈夫
あるママが幼い頃からきちんと文字を書かせようと書道を習わせていました。
幼児なのに綺麗な文字を書いていました。
ところが、小学生になったら悪筆になっていきました。これも、幼児期に“丁寧に書く”ことを教えられている子は大丈夫です。
なぜ、悪筆になるかというと、学校の授業では一文字一文字丁寧に書くことよりも“時間内に回答する”ことを求められ、スピードを優先されることが多くなるからです。
算数になると更にこれが加速します。どんなに数字を綺麗に書けていても答えが間違っていたり、回答していなかったりする部分があると点数がとれないからです。
漢字の書き取りも計算問題も“5分間テスト”といって担任がマラソンのタイムをはかるようにストップウオッチを握り締めて、時間制限をすることがあります。
こうなってくると子どもはどうしても殴り書きをしてしまいます。丁寧に書きながら、早く正解を出すなんて2つのことを同時にこなす芸当は子どもにはまだ無理だからです。
でも、幼児期に“一文字一文字丁寧に書く習慣”が付いている子は「丁寧に書きなさい」と言われれば書けます。年賀状、作品展、結婚式、お葬式の受付の文字は整っていたりします。しかるべき場面ではちゃんと書けます。
お母さん、お父さんだって自分のメモ書きは酷い文字でも履歴書、子どもの学校への提出物の文字は綺麗に書いていますよね。子どもも目的に応じて使い分けすることができます。
「朱に交われば赤くなってしまう」ことはない
“朱に交われば赤くなる”(=朱色が入り混じれば赤みを帯びるように、人は付き合う人の良し悪しによって善悪どちらにも感化される)諺がありますが、そんなことはありません。
“幼児期に身に付いたものは石の上に刻まれ、大きくなってからの躾は氷の上に刻まれる”からです。
友達と合わせてちょっと悪い言葉、態度をしても幼児期にきちんとした言葉遣いを親がしていれば大丈夫。あまり神経質にならないでくださいね。