とり健(茅場町)
炭火で一気に香ばしく、風情たっぷり古民家焼鳥店
6本コース1人前1500円はおすすめのタレ3本と塩3本がセットに(オーダーは2人前から)
レバーを軽く炙って味付けしたごま塩レバ550円、香ばしく炙った皮ポン450円。
6本コースの塩。ささみはレア状態で仕上げるなどひと串ごとに絶妙な火入れで提供する。
なんとも懐かしい雰囲気の一軒家。のれんをくぐると、そこには、やはり温かな空間が待っていた。実はここ、昭和20年代の建築で、以前は一般の民家として使用されていたのだとか。そんな空間に店主、女将さんらの雰囲気も合わさって、我が家に帰ったようにくつろげるのだ。
そんな風情の中で味わえるのは、口に含んだ瞬間に、しみじみとした旨さが広がる焼鳥。「焼鳥は素材はもちろん、なにより火入れが大切。炭だけは妥協できないんですよ」と主人の幸田さんは、最高級の紀州備長炭にこだわる。この強い火力と遠赤外線効果で一気に焼き上げることで、ジューシーな焼鳥に仕上げるのだ。
和歌山のたまり醤油をベースに和三盆などを用いたキレのあるタレ、炭焼きならではの香ばしさも旨さの秘訣。一度訪れれば、また帰ってきたくなる、そんな焼鳥店である。
Data
03-3639-9671
17:30~23:00(LO22:30)、
土曜17:30~22:00(LO21:30)
休日:日曜・祝日
34席
中央区日本橋茅場町2-14-8
カード:不可
予約:19:00までの入店の予約のみ可
目安:4000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線ほか茅場町駅3番出口より徒歩約2分
博多とりかわ 長政 人形町店(人形町)
ついつい何本も食べたくなる、博多名物のとりかわ焼き
とりかわ5本セット930円、10本セット1800円。
各種焼鳥もおすすめ。ささみのシギ焼き250円は表面を炙ってワサビ醤油で味わう一品。
一般にはまだ馴染みのないとりかわ焼きだが、実は博多の名物料理。こちらは東京で本格的なかわ焼きが味わえる店として評判を集めている。
用いるのは、脂が少ない鳥の首の皮。この皮をタレに漬け込んで焼き、休ませてはまたタレに漬けて焼きを幾度も繰り返し、なんと数日かけて焼き上げるのだ。手間暇かけて焼き上がったとりかわは、外はカリッと香ばしく、中はジューシー。そして、さっぱりと辛口のタレが絡み、思わず次から次へと、何本でも手が伸びるのだ。
Data
03-3665-8686
17:00~24:00(LO23:30)
休日:日曜・祝日 18席
中央区日本橋堀留町2-1-4 シュマラークト1F
カード:可
予約:可
目安:3000円~4000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線ほか人形町駅A4出口より徒歩約3分
和食・やきとり 久助(人形町)
80余年続く秘伝のタレで、新鮮な大山どりを焼く
焼鳥各種1本230円(税別)。お得なおまかせ焼鳥コース5本1100円(税別)など各種コースもあり。
もも肉を炭火で炙ったランチの焼き鳥重870円も人気。
刺身などの和食メニューにも自信あり。
創業以来33年、人形町で変わらず愛され続ける焼鳥店。素材となるのは、「食感、味ともにうちの焼鳥に最も合う」と店主の村田秀章さんが選んだ新鮮な大山どり。修業先から譲り受け、約80年間継ぎ足し使用しているさっぱり辛めのタレに絡め、紀州備長炭で一気に焼き上げるから旨さもひとしおだ。
焼鳥以外にもさまざまな季節の和食メニューが豊富で、気さくな居酒屋としての利用ができるのもうれしい限り。使い勝手、料理、お手頃価格、三拍子揃った良店である。
Data
03-3639-5409
11:45~13:15/17:00~22:00(LO21:30)
休日:日曜・祝日、第2・4土曜
30席
中央区日本橋人形町2-21-11
カード:可
予約:可
昼目安:870円
夜目安:4000円~5000円
喫煙:可
東京メトロ日比谷線人形町駅A1出口より徒歩約2分
※昼のみ、夜のみのメニューを掲載している場合もあります。詳しくはお店へお問い合わせください。
※本記事に掲載されている情報は、2015年7月~9月上旬の取材時のものです。配信後にやむを得ない事情により、掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。
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