空の巣症候群になってしまったら
“子どもが生き甲斐”というのは素晴らしいことです。でも、将来“空の巣”になって寂しい思いはしたくないですよね。
子育てが一段落したら次のようにするのも良い方法です。
- 家族以外で関わる人との接点を持つ
- 趣味を見つける。「私の趣味は子どもを育てることです」といってもその相手はいずれ居なくなるので
- 我が子の子育てが出来なくても、子育ての先輩として子どもと関わるボランティア活動や、保育士の資格がなくても出来る保育担任の補助として他の子の世話をすることなどで関りを持つ
- 習い事や映画鑑賞など自分のために時間を作る
人生100年時代、子どもが居なくなった後の自分の人生も長いのです。
愛着形成が必要な時期が終わったら
子どもは世話をしてやらなくては生きていけません。幼い時期は特定の養育者による愛着形成が必要な時期です。
これにより「この世は安全なもの」と子どもは確信し、成長していくことができます。母親は子どもの世話をし、子どもは世話をやかれることにより互いの存在意義を確かめ合うのですね。これは健全な親子関係です。
やがて、子どもが小学生になり親から離れて、ママが知らない友人関係を作っていることにある意味、複雑な感情が起こってしまう人もいます。でも自分の所有物のようにコントロールすると子どもはとても窮屈な思いをしています。
幼いうちは子育て中心の生活にはなりますが “子どもと自分は別の人間であり別々の人生を歩むもの“と思っていることはとても大事なこと。
筆者の周りにもぼちぼちと「もう、子どもは家にいないで夫婦二人になった」という友人が増えていますが、その中でこの状態に陥ってしまっている友達が何人かいます。
将来“空の巣症候群”にならない予防のために“適度な我が子との距離感”を保つ練習は必要なことかもしれませんね。