絶対にやってはいけない対処法とは?
× 叩きのめす
叩きのめしてスッキリするのは親だけです。翌日からのお子さんの学校生活を想像してみてください。担任と毎日会うのは子どもなんです。担任はどんな目でお子さんを見るでしょう。怖いですね。
人間関係を壊すようなことだけは避けましょう。
× 正論をぶつける
喧嘩をするときはどちらも「自分の意見が正しい」と思っています。正論をぶつけても平行線です。相手と自分は意見が違うとだけ思いましょう。
担任の先生に不満をぶつけることが目的になってしまうのではなく、あくまでもわが子が楽しい学校生活を送れることが目的ということを忘れずに!
× 相手の言い分も聞かないで、親の言い分だけ押しつける
物事は、必ず両側の見方があります。自分の言い分だけをぶつけるのではなく、冷静になって先生の言い分も聞いて互いに歩み寄り、改善していくようにしましょう。
× 担任を飛び越えて校長、教育委員会に言う
まず、伝えるべき相手は担任の先生です。校長や教育委員会に言うのは、担任の先生で解決できないときです。
当事者の保護者から何も言われていないのにいきなり上から指摘されたら気分は悪いものです。
× 子どもの前で担任の悪口を言う
親が口にすることは子どもにとって絶対的なものです。お母さんが担任の先生の批判や悪口を言ってしまうと、子どもはどんどん先生に不信感を持ってしまいます。
そうなると授業をしてくれている担任に対して尊敬の気持は持てません。その人から算数、国語、体育も習うのでやる気が起こらず、学力が低下するリスクもあります。
また、親の真似をして子どもも担任を小馬鹿にしたような態度を示したりします。親の気持ちは以心伝心で子どもの授業態度に現れます。こうなると絶対に可愛がられることはありません。子どもにとってとても損なことですよね。
お子さんを先生に可愛がってもらうためにも、子どもの前での振る舞いにはくれぐれも気を付けてください
案外当たりかも!?
あなたの価値観で“はずれ先生”と思っているだけで、ひょっとしたら“当たり先生”かもしれませんよ。
一見、短所だと思うところが実は長所であることってあります。
例えば食べ物の好き嫌いが多い子どもは舌がとても繊細で味覚が優れていて将来、有名シェフになったり、じっとしていられない集中力がない子どもは好奇心旺盛で将来、ベンチャー企業の社長になったりだとか。
・おおざっぱ→細かいことを言わず、のびのびさせてくれる
・気がきかない→過保護や過干渉にならず、子どもが自立する
・新人である→何事にも一生懸命取り組んでくれる
・怒ってばかりいる。厳しい→しつけをしっかりしてくれる
・きめ細かく連絡帳を書いてくれない→連絡帳を書くひまがないくらい、子どもと関わることを優先に時間を使っている
習い事や塾と違って、こちらから決して選ぶことができないのが担任の先生です。
新年度に発表になった瞬間から、大事な子どもを預ける存在であり、子どもの人生に大きな影響を与える存在になるわけです。小学校の場合には、全教科、しつけ、モラルまで教わります。
しかし、残念ながら先生という職業がある限り、“あたり”“はずれ”があるのも宿命です。
一生、“あたり先生”が続くことなんて不可能です。だからこそ、お子さんが楽しい学校生活を送るためにも、親御さんの捉え方、対処の仕方がとても重要なのです。
担任の先生も実にいろいろです。新人、ベテラン、優しい先生、怖い先生、えこひいきする先生、甘やかす先生…。
はずれ先生にあたってしまって、それを憂いていてもその現実は変えられません。ならば、縁あって出会った担任の先生と親子共々うまく付き合っていけるように対処することこそが、親がすべきことではないでしょうか。
それから、何か気になる不満や不信感があっても、子どもが先生とうまくいっていれば問題ありません。
あなた自身の気持の問題なので深く悩むことはそんなにないのです。