「良い油」ってどんな働き?

では、悪い油に対して“良い油”というのはどのようなものなのでしょうか。

簡潔に言うと、「体に良い働きをする油」です。

特に血流改善や動脈硬化の予防、アレルギーを抑える、コレステロールを低下させるなどの働きがあり、体内で合成できない油が“良い油”と言われています。

ただ、これも良い油といえども1g=9kcalなので、摂りすぎは肥満を招きます。

良い油のオイルブーム到来!

そして人気を呼んでいる良い油は“アマニ油”“エゴマ油”“しそ油”など。

これらに共通して持っている栄養分は「α-リノレン酸」。

α-リノレン酸は、体内ではDHAEPAに変換され、前項の“良い油”の働きをします。

さらには、老化予防、認知予防、うつ改善など、様々な健康効果が分かってきています。

キレイになるための賢い油の使い方とは

良い油を使うのであれば、日常に使う油の代わりとして使い、1日合計大さじ12杯程度で使うのが過剰にならずに安心です。

また、いくら良い油でも古くなれば質が落ちてしまいます。

特にα-リノレン酸は光、熱、空気で劣化しやすいので、一度開封したら冷蔵庫で保管するようにしましょう。

油を毛嫌いするのではなく、良い油を増やし、悪い油を減らす工夫をするのが重要です。

良い油を適量摂れば、潤いある、肌荒れしにくい肌となり、また、ホルモンバランスや腸内環境が整い、代謝の良いキレイな体を作るサポートになります。

是非、今の油の摂り方を見直してみてください!

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。