3、陶芸教室

「平日は家と会社を行き来しつつ、夜は遅くなるので外で済ませて帰る日々でした。美味しいお店を開拓したり、友人と会ったりして、それなりに楽しいものの、物足りなさを感じてもいました。そこで通い始めたのが陶芸教室。『やりたい!』という強い気持ちはなかったのですが、友人に誘われて行ったのを機に、私のほうがどっぷりハマってしまいました。教室にいる生徒さんの多くは50〜60代で、普段は交わらない世代の友人ができて、人生の師匠を持てた感覚があります」(33歳/出版/既婚、子どもなし)

「食わず嫌いをしない」ことの大切さを感じさせるエピソード。誘われたら思いきって飛び込んでみて、まずはやってみる。そこでハマれば儲けもん。そう考えてみると良いかもしれません。

4、読書会

「読書会が私にとってのサードプレイスになりました。参加者として出向いた読書会があまりにも楽しくて、有意義で、そこで友達もできたことから、今では主催者として活動しています。人と本、人と人とをつなげるのに、やり甲斐を感じています」(30歳/IT/既婚、子どもなし)

こちらは参加する側から主催する側へと転じた事例。「場をつくる」楽しさや面白さを一度味わってしまうと、やみつきになるのかもしれません。

5、茶道教室

「母、妻、仕事人ではない、一人の女性として楽しめる場所がほしくて、巡り合ったのが茶道教室でした。近所に住む50代女性が主宰する教室なので通いやすく、1回のお稽古で1〜2時間そこで過ごすだけで、自分が素に戻れる感覚があります。女性の先輩である先生と話をするのもためになっていて、今の暮らしになくてはならないひとときになっていますね」(31歳/サービス業/既婚、子どもあり)

母、妻、上司、部下……いろいろな「顔」を持つ女性は少なくありません。ときには一個人、一人の女性の「顔」に戻れる場所に出入りしたいもの。

サードプレイスがほしい方、気になっている方は上記のエピソードを参考に、自分に合ったサードプレイスを探してみてくださいね!

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。