2012年に公開された第1章から、全5章構成でシアター展開された『コードギアス 亡国のアキト』シリーズ。その最終章「愛シキモノタチへ」の映像ソフトが4月22日に発売され、一先ずの完結となりました。
2006年にスタートした『コードギアス 反逆のルルーシュ』、そして2008年にスタートした『コードギアス 反逆のルルーシュR2』も含めて、シリーズで描かれてきたストーリーやキャラクターたちの魅力、美麗なアートワークなどを満載した特集誌「コードギアス 亡国のアキト&反逆のルルーシュ ぴあ」より、今回は「ナイトメアフレーム」のデザイン原案を担当した安田朗さん、キャラクターデザインを担当した木村貴宏さんのインタビューをお届けします。
紅蓮弐式は「北斗神拳」を使う…!? 制作秘話
安田:メカデザインをするにあたり、 谷口監督からときどき参考のラフをもらったんですが、かなり楽しい感じなんです。「バレリーナのように」とか「武者のように」という指示が入って いて。パンチのあるラフなんですよ。 ルルーシュが乗るガウェインの谷口監督のラフには「ネコミミ」と書いてあって(笑)。
木村:ネコミミ(笑)。
安田:そのラフの通りに書いたつもり なんですが、顔はアヌビス神のイメージにしています。
--ルルーシュのKNMはよく破壊されるから、蜃気楼には「世界一硬いカメ」というコンセプトがあったとか。
木村:でも結局、最後はすごかった。
安田:ちょっとカッコ悪かった(笑)。
--でも、安田さんの今回のメカデザインは顔が二枚目ですよね。
安田:顔がちゃんと描かれていると、メカの区別がつけやすくなるので。たとえばサザーランドも頭に2つ角がついているのは、理屈的には意味がないんですけど、顔をはっきりさせるためにつけたんです。
木村:そのあたりは人間のキャラクターと同じ考え方ですね。
安田:自分が子供のころに見ていたアニメは、ロボットにもちゃんと顔があるんです。
木村:安田さんというと「キャラを描く人」というイメージがあったんです。 だから、今回のロボットもキャラ的ですよね。安田さんにとってはキャラとロボの区別はあまりない人なのかなと思いました。モルドレッドはメイドのイメージだったり。
--ランスロットや紅蓮弐式もとてもキャラ的ですよね。
安田:紅蓮弐式のラフには「北斗神拳」を使うって書いておいたんです。
一同:(爆笑)