寝かせようとすると大泣きする赤ちゃんや夜泣きがひどい赤ちゃん。

添い寝しているママの方が疲れ切って眠ってしまうなんてこともありますね。そんな赤ちゃんを持つママの悩みは世界共通です。

今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずのわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本と欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、オーストラリアの研究から赤ちゃんの寝つきをよくする睡眠トレーニングについてお話します。

オーストラリア フリンダース大学の実験

この実験は寝つきが悪いとか夜泣きがひどい6か月から16カ月の赤ちゃん43人を対象に、赤ちゃんを三つのグループに分けて行われました。

・graduated extinction (段階的終息)グループ

このグループでは、親の管理下で泣かせておく時間を少しずつ長くしていきました。

まず赤ちゃんをベッドに置いて親は離れます。

一日目は赤ちゃんが2分泣けばあやしに行き、1~2分してから一旦離れます。まだ泣き続けていたら、2回目は4分経ってから、3回目は6分経ってからあやしに行きます。

いずれも抱き上げたり電気をつけたりせずに、1~2分静かな声で話しかけたりさすったりして、仮に赤ちゃんがまだ泣いていても一旦離れます。

これを繰り返すわけですが、その翌日は3分泣けばあやしに行き、その後5分、7分と間隔を広げ、翌々日は5分してからあやしに行き、その後10分、15分と時間を延ばしていきます。

夜中に目覚めた場合も、このプロセスを繰り返します。

bedtime fading (就寝時間後退)グループ

このグループは、赤ちゃんの寝付きが悪かったら、翌日から赤ちゃんを寝かせる時間を15分ずつ遅らせると言う方法を取りました。例えば午後7時に寝かせていたら、翌日は7時15分に、その翌日は7時半に寝かせるという具合です。

この方法では、起床時間は変えず、赤ちゃんがぐずった時はいつも通りあやしてよいとしました。

・情報提供のみのグループ

三つ目のグループは、睡眠に関する情報だけを与えて、特別な指示はしませんでした。