ほかに関心を持てるようなものを見つけてあげる
上の子が興味をもちそうなものを、なにかみつけてあげましょう。
ブロックやままごと、図鑑やお絵かきなど、子どもが夢中になって遊べるものを見つけておきます。下の子に手がかかる時は、「お母さんお仕事あるから待っていてくれる?」と断ってから、上の子におもちゃなどを与えて、課題や目標を言います。
たとえば、「ブロックでおうちを作っておいてくれる?」「ままごとセットでパーティの準備しておいて」「どの恐竜が好きかこの図鑑から選んでおいてね」「好きな絵を描いてあとで見せてくれる?」というように。
そして、手が空いたら必ず、上の子がしたことを褒めてあげます。
まず「待っててくれてありがとう」と言いましょう。この言葉で、上の子は放っておかれたんじゃない、ちゃんと気にかけてくれていたと感じるはずです。
そして、「かっこいいおうちが作れたね」「素敵なパーティになりそう」「そうか、この恐竜強そうだものね」「上手に色塗りできたね、お母さんこの色好きよ」と、こうして褒めることは、子どもに自分のすることやしたことに、自信を持たせる効果もあります。
上の子を頼りにする
下の子に手がかかる時、上の子を邪魔もの扱いするのではなく、お母さんのアシスタントにしてしまいましょう。
「ああたいへん、○○ちゃん助けてくれる?」
「お母さん手が2本しかないから、あれが取れないんだけど、○○ちゃん取ってくれるかな?」
「○○ちゃんが手伝ってくれるとお母さんすごくうれしいんだけど」
「○○ちゃんにお願いがあるんだけど、できるかなあ?」
そして、手伝ってもらった後は、必ず「ありがとう」を言いましょう。
「○○ちゃんがいなかったらお母さんこれできなかったね。○○ちゃんのお陰だわ」
「○○ちゃんもそんなことができるようになったんだものね。お母さんうれしい!」
「すごく助かったわ、ありがとう!」
これだけでも、上の子は、自分はお母さんの役に立てる存在だという自覚が生まれてくると思います。今度はお手伝いをやりたがって困るかもしれません。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからちゃんとしなさい!」と注意するより、頼ってお役目やお仕事を与えてみましょう。
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これらのアプローチは、少し時間と手間がかかるかもしれませんが、叱るよりお互いストレスがたまりません。さらに、子どもの自立を促すことができて、お母さんはあとあと大助かりになると思います。参考になれば幸いです。