なぜ書く練習が必要なの?
大人の脳の画像では、文字を読んだ時に、ある特徴的な脳のネットワークが活性化することが分かっています。実は手先の運動などを処理する領域も同じなのです。
ですから、文字を読んで認識することと、文字を書くという手先の動きがつながっていると考えられるのです。
小さな子どもは、まだ上手に文字を書くことはできませんね。でも下手でもうまく書けなくても、文字を書こうとする行為が、物事を理解するのに役立つと言います。
文字を書くということは、単に技術的な能力を身に付けるというだけではなく、脳を活性化させ、読む能力や文章の理解力も高まり、結果的に学力の向上につながるのですね。
どんな順番で文字を学ばせるといい?
幼児期には、まず簡単な文字を書く(なぞる)練習をさせましょう。
線をなぞると、それが文字になり、文字が並んだら文章になって、やがて一人で本が読めるようになるよと教えてあげましょう。
最初はなぞることさえ難しいかもしれません。手首の筋肉がしっかりつかないときれいな線は描けません。ですから、無理強いせず、お絵かき感覚で楽しく学ばせてくださいね。
そうでないと、書くことが嫌いになってしまいます。
小学生になれば学校で漢字を学び始めますから、練習帳などで練習させればいいですね。
キーボードを打つような練習をさせる場合は、小学生高学年以上からという順番で学ばせることが効果的だそうです。
いかがですか?
研究者は、大学生でも、パソコンでメモを取る学生より、手書きでノートを取っている学生の方が内容をよく覚えており理解が深いと言います。手書きの作業は脳の機能を高めることができるのです。
最近は小さい子どもでもiPadなどで文字を打てるようです。ですから「うちの子は読めるし書ける」などと安心してはいけません。書く練習をおろそかにしないようにしましょう。
<参考記事>Daily Mail Online