――いきなりですか!
横峰:はい(笑)。彼は初めて会った時から結婚するつもりだったみたいなんです。
ただ19歳という年齢差があるので、結婚するときは父から「縁を切る」まで言われました。そういえば考え直すと思っていたみたいなんです。
父の予想に反して、私が「お世話になりました」と言ったら、びっくりしちゃって。しばらく勘当状態でした。今は仲直りししていますよ。
――よかったですねえ。たしか出産もご実家でされたんですよね。
横峰:里帰り出産でした。東京は知らない土地だったので妊娠中のストレスがすごかったんです。
夫は50歳まで独身だったこともあり、自分が楽しいことが優先でこれまで生きてきたタイプ。妊娠中もまだあまり手伝ってくれなかったので不安でしたね。
――でも今の日記をみると、かなり活躍されているようですね。
横峰:子どもが生まれてから、変わりましたね。実は途中まで母乳で育てていたこともあり、あまり手伝ってもらった記憶が薄かったりするのですが(笑)。
今はお互いに仕事を持っているので、「できることを、できるときに」というスタンスで一緒に育児をしています。彼も息子とのコミュニケーションが楽しいみたいです。
“くそばばあ”と言われるまで続く!?「まめ日記」の行方
――書籍化の話はいつ頃持ち上がったのでしょうか。
横峰:まだフォロワーが1万人程度の時に、かんき出版さんから声をかけていただいたのがきっかけです。
フォロワーが5、6万人くらいになると他の出版社様からお誘いがくるようになったのですが、一番早い時期に連絡をいただいたかんき出版さんに決めました。
――1万人くらいって、かなり早い段階ですね!
横峰:そうなんです! びっくりしました。イラストレーターとしてお仕事はしていましたが、雑誌の挿絵など名前を出さないお仕事が多かったんですね。
そのような中、自分の好きなように描いた絵で本が出るなんて、本当に夢のようでした。
――パパさんはどのような反応でしたか?
横峰:私が仕事復帰したがっていたのを知っていたので、喜んでくれました。私、仕事がすごく好きなんです。でも育児との両立が難しくて悩んでいたんですね。
妊娠中、産後と数か月仕事をしないことがとてもストレスになって、記録魔に走ってしまったところもあったので……。
今はイラストの仕事に、徐々にシフトしていっています。
――いつまで絵日記を続けよう、といった目標や期限は決めているのですか?
横峰:息子に「やめろ」と言われるまで、できるだけ続けようと思っています(笑)。
――なるべく大きくなるまで気づかないでいてほしいですね(笑)。本はいつ見せようとか決めているのですか。
横峰:いつか息子とも喧嘩するときが来ますよね。そのとき「くそばばあ」と言われたら、この本をプレゼントしようと思っています。この言葉が、本を差し出すキーワード。どんな顔するかな~、今から楽しみです(笑)。
――いい仕掛けですね(笑)。いつかそのエピソードが絵日記に上がる日を楽しみにしています。