小さな赤ちゃんから大学生まで、幅広く7,500人もの子どもの成長を見て、研究を重ねてきたキッズコーチング協会理事長の竹内エリカさん。
「6歳までに基礎ができれば、大人になって自立する!」
そう語る竹内エリカさんから学ぶ、男の子の自立心を育てるコツとは? 実はママが、男の子にしてはいけないNG行動があったのです!
竹内エリカさんの著書『男の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方』(KADOKAWA)から、ママが気をつけたい5つのNG行動を紹介します。
1:「ダメ!」と言いすぎる
自分の子に「ダメ!」と言いすぎていませんか? 実はこれはNG行動の一つ。
子どもが1~2歳の間は好奇心の塊。危ないものに手が伸びていってしまい、ついつい出てしまう言葉ですよね。
竹内さんは「男の子は女の子より、やる気をくじかれやすい性質があるのです」と語ります。この年齢の時にママがダメ出しをしすぎることで好奇心や探究心が弱い子どもになってしまうのです。
しかし、本当に危険な状況や、やってはいけないことってありますよね。そんな時は「ダメ!」という抽象的な言葉ではなく、「なぜしてはいけないのか?」という理由をしっかり伝えましょう。最初はわからなくても、繰り返し言ってあげることによっていつの間にか子どもの中に染み付いていきます。
あらかじめ、キッチンに柵をつけたり、汚れても良い服装をさせたりするなど、ママが事前準備しておくことも大事ですよ。
2:ママが「やり方」を教える
おもちゃを子どもに与える時、「こうやって遊ぶんだよ~」と、見せていませんか?
よくあることなので「え? これもNG行動なの?」と驚く人は多いはず。
この理由について、「男の子は、女の子のように人に聞いてやり方を学ぶのではなく、自力でトライアンドエラーを繰り返して道を切り開く生き物なのです」と竹内さんは説明しています。
男の子は何でも自分の経験によって物事を把握する傾向があるのです。
自分で「できた!」と自信をつけることによって、大人のすることを見て学ぶことのできる成長の早い女の子との差を埋めていく必要があります。
男の子の行動には、何も言わずそっと見守りが大切。時間はかかりますが、おもちゃ一つでも親の想像以上に多くのことを学んでくれるはずです!
3:集中している時に話しかける
集中力の基礎が著しく発達するのは2歳ごろ。男の子は女の子よりも集中することが苦手です。でも勉強ができる子になってほしいな、なんて思ったらこの時期にきちんと集中力を養っておきたいところ。
「集中力の伸びる時期は、単なる経験の積み重ねから一歩進んで、知恵を絞り、今までの経験を整理しだしている時期なのです」(竹内さん)
つまり、子どもが集中しているときは、頭をフル回転させているときなのです。
そんなときに話しかけて中断させてしまっては、子どもにとって大切な集中力を伸ばす機会を逃してしまうことになるのです。
危険な行動以外は、そっと見守っておくのがベスト。パズルやブロックなどを組み立てたり壊したりが繰り返せて、じっくり考えさせるおもちゃを与えることによって、集中力のある子に育ちます。