むしろ、悪い奴が、いかにも怖そうな怪獣や異星人のように、恐怖を与える対象として作られていれば、自分に恐怖を与える悪い怪獣をやっつけてくれる強い人と捉えることができるのです。

実際、子どもの頃に、正義の味方ウルトラマンに憧れた、というパパも多いのではないでしょうか?

格闘シーンから教えられること

強くありたいというのは、自分や愛する者の身を守るためには強くなければならないという、人間が持つ動物的な本能かもしれません。

さらに、今の世の中、子どもを狙った犯罪もありますから、攻撃はしなくても防御する必要に迫られることもあります。

そう考えると、子ども向きアニメなどの格闘シーンは、相手を攻撃するためではなく、自分の身を守る方法を知るために見るということもできます。

一緒にテレビを見ている時に、「やられそうになったらこんな風に防げばいいんだな」と

子どもに言えばいいのです。男の子には特にパパが言うのが効果的です。また、悪に屈せず弱い者を助けるという正義感を教えることができます。

子どもはテレビや映画やゲームに影響を受けます。ですから何でも禁止してしまうよりむしろ、正義感を教えたり、防御法を教えたり、本当に強いヒーローは弱い者いじめをしないなど、子どもがプラスの影響を受けられるように、上手にフォローしてあげましょう。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」