ディズニーが描く新時代の「人を愛する」ということ

「白雪姫」から始まったディズニープリンセスの歴史ですが、何も知らないプリンセスが、出会って初日の王子様に恋をする時代は終わりました。

そして、エルサとアナは、現在を生きる私たちにとても寄り添ったキャラクターになっています。

だからこそ、前作の爆発的ヒットがあったのでしょう。

『アナと雪の女王2』のラストシーンで、女王となったアナが「人も、国も、今は愛で結ばれている」と言います。

エルサとアナは、ノーサルドラとアレンデールで、離れて暮らすことになりました。

"When We' re Together" で歌われたように、いつまでも一緒にいることはできなくなりました。

でも、物理的な距離はそうかもしれませんが、心の距離は違います。

体が崩れて行く中で、オラフはアナに「かわらないもの」が何かわかった、と伝えます。

どんなもの? と問いかけるアナにオラフは、「愛だよ」と。

時代がどんなに移り変わろうと、「愛するという行為」だけは、不変なのです。

前作でオラフが言って居ましたよね。

「愛とは、自分よりもその人のためを想うこと」だと。

例えどれだけ離れていたとしても、自分よりも相手を想えている限り、愛が途切れることはないのです。

これまでのディズニープリンセス関連の作品で、愛するもの同士が離れ離れになる結末はほとんどありませんでした。

姉妹が離れ離れに暮らす今作の結末は、ある意味ディズニーらしからぬ結末になっています。

だからこそ、この作品がディズニー作品の新たな時代を作って行くことになるのだと思います。

王子様に一目惚れするお姫様も、背が高くて強い男性に守られるだけの女の子も関係ない。

人が人を愛することに、属性は必要ないし、いつまでも一緒にいる必要もない。

それでもやっぱりずっと会えないのは寂しいなら、隣り合って生きていければいい。

『アナと雪の女王2』は、姉妹が姉妹たる物語になっていますが、前作よりももっとずっと、私たちに寄り添った作品になっています。

時間や変化を止めることはできないけれど、「人を愛する」ということはだけはいつまでも不変なのです。

私の世界で、一番特別な物語

私はエルサが大好きです。

『アナと雪の女王』が大好きです。

エルサが大好きだから、ミュージカルを見るためにニューヨークにも行きましたし、ディズニー・クルーズラインでノルウェーにも行きました。

東京ディズニーランドで2015年から2018年の冬に行われていたスペシャルイベント、「アナとエルサのフローズンファンタジー」は、私の年パス人生の中で一番足繁く通ったイベントです。

この気持ちは、紛れもなく「愛」です。

『アナと雪の女王2』は、私の世界で一番特別な物語なんです。

今作の公開前、エルサのことが大好きで、姉妹が離れ離れになってしまったらどうしよう、エルサがアレンデールから離れてしまったらどうしよう、とずっと悩んでいました。

そんな悩んだ日々さえ、愛した日々さえ今作が救ってくれたんです。

だから、私と同じようにこの物語を愛している人たちは、胸を張って声に出してください。

誰に何を言われても、どんな風に見られても、私は、エルサが、アナが、『アナと雪の女王』が、大好きです。

なにかを愛する気持ちは誰にも奪えません。

どうか、この素晴らしい作品が、他のディズニー作品と同じように末長く愛されますように。

作品と人々が、いつまでも愛で結ばれますように。

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