『アナと雪の女王2』がおしえてくれたこと
例えば、進学や就職、結婚や転勤。
人生には、転機という名の変化がゴロゴロ転がっています。
変化は怖いものです。
今までの環境が変わっていくことは、期待もありますが不安も付き纏います。
それでも、踏み出さなければ前には進めない、どこにも行くことはできない。
そんなことはわかっています。
でも、誰もが次の一歩を踏み出せるわけではない。
もし、いまのあなたが、誰かの変化を喜べなかったり、自分の変化を恐れているのであれば、何度でも『アナと雪の女王2』を見てください。
巷では少年漫画だなんだ言われていますが、この作品の本質は「変化と喜び」にあります。
自分が強く想っている人の変化を、簡単に受け入れることができないのは当然のことです。
思い詰めた結果、自分の愛すら間違っていたのではないかと悲しくなる気持ちもわかります。
でも、変化は誰にでも起こるものです。
自分にも、誰かにも、あなたにも。
今がとても幸せで、何も変わらないでいてほしいことも、時間という概念がこの世にある限り、すべては変わって行くのです。
今作は、あたたかな母親の子守唄で始まり、「不変への祈り」の歌が唄われ、未知の世界への期待が奏でられます。
『アナと雪の女王2』は、私たちに、「不変を願ってもいい」「変化を恐れてもいい」「それでも心のままに生きてもいい」ということを、そしてなによりも、「目の前にある自分にできることを、ひとつずつやっていくこと」の正しさを教えてくれます。
不変を願うことは、悪ではありません。
変化を受け入れることは、喪失ではありません。
だから、変化についていけず、悲しみに満ちた日々があったとしても、思いっきり泣いたら、顔をあげてください。
結局、私たちには、落ち込んでじっと俯いているか、自分を鼓舞して立ち上がるしか選べないのです。
時間は止まってくれません。
世界は優しくありません。
それでも、『アナと雪の女王2』を見れば、少なくとも変化は悪いことではない、と思えてくるはずです。