「不変への祈り」と「未知の世界に惹かれる心」

"Some Things Never Change"(「ずっとかわらないもの」)は「不変への祈り」の歌

『アナと雪の女王2』は、姉妹が幼い頃、イドゥナ王妃が歌う"All Is Found"(「魔法の川の子守唄」)で始まりますが、時系列を現在にすると、アナの歌い出しで始まる"Some Things Never Change"(「ずっとかわらないもの」)が、物語の始まりを予期させる歌になります。

この曲はですね、今を愛するすべての人の「不変への祈り」の歌だったんです。

移りゆく季節を見て、「変わらないものなんてない」と変化に恐れを抱くオラフに、アナは優しく「変わらないものだってあるんだよ」と歌いかけます。

それは古くからある苔むした石垣だったり、アナがオラフをぎゅーって抱きしめる腕の確かさだったり。

雲は流れて、季節は進んで、風は少しずつ冷たくなって行くけれど、時間を止めることはできないけれど。

日本語歌詞には書かれていませんが、原曲の歌詞を見ると、「どうか幸せが続きますように」「どうか過去が過去のままでありますように」という意味の一節が出てきます。

この歌詞を見た時、あぁ、アナもエルサもオラフもクリストフもスヴェンも、ここにいる誰もが、「いつまでも幸せに暮らしました」というハッピーエンドを望んでいるのだ、と思いました。

それは、スクリーンのこちら側にいる私と同じ気持ちだったんです。

姉妹が離れ離れになっていた過去が、もう2度と繰り返しませんように、という願いをアナもエルサも抱いていたといことを知ることができたのは、エルサに不変を求めていた私にとってはこの上ない救いでした。

姉妹の新しい物語が、「不変への祈り」で始まったことは、これまで姉妹を愛してきたファンにとても寄り添った始まり方だと思います。

"Into the Unknown" のエルサがかわいい上に美しい

三曲目の"Into the Unknown"ですが、とにかくエルサがはちゃめちゃにかわいい上に美しいんです。

これを書いている現在、劇場ですでに5回見たのですが、思い出せる限りエルサの魅力をお伝えします。

・イントロ前 曲が始まる前、アナが万歳をしながら眠っているシーンがあるのですが、この時にアナのお腹にはその前のシーンまでエルサが纏っていた、イドゥナ王妃のショールがかけられています。

つまり、エルサよりも先に眠ってしまったアナのお腹に、エルサがショールをかけてあげたということがわかります。

尊〜〜〜。

・イントロ アートハランからの声を、枕を使って遮ろうとするのかわいすぎませんか。

私はエルサがムッとしている表情が好きなんですが、枕を被りながら声にムッとしているエルサの表情が5億点。

・Aメロ ぷりぷり怒りながらアレンデール城内を歩き回るエルサがかわいい。

・Bメロ "which I don't"の時の人差し指ビシっとするのがかわいい。

・サビ ベランダに出て伸びやかに歌う時の、エルサの横顔は多分この世で最も美しい。

・2番Aメロ 城の裏口? からお外に出ちゃうのかわいいし、水面に映る姿さえ美しい。

・2番サビ エルサの作り出す魔法、あまりにも美しいのでもはや奇跡なのでは? 

・ラストサビ 「声」に対して、「どこに行くの? ひとりにしないで、私はどうやってあなたに着いていけばいいの? 」と、着いて行く気満々のエルサ、かわいいけどやめて。

"Some Things Never Change" からの "Into the Unknown" は、変わらない幸せを願いつつも、エルサが本能的に「声」に惹かれて行く様子を上手く表している構成になっているので、説得力がちゃんとあるから見ている方にも優しいですよね。

未知の世界にワックワクのエルサに、見ているこっちとしてはハラハラしてしまうのですが、なんかもう世界一かわいいからいいや…。

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