「しつけの方針」は譲れない?

夫と姑、そこに嫁いだ嫁は育った環境がそもそも違います。だから、そこに食い違いが生じます。

例えば…

  • 「食べた食器は食事後、すぐに洗う家庭」と「寝る前に洗う家庭」「翌朝洗う家庭」
  • 冷暖房の設定温度
  • テレビのボリューム
  • 食事の味付けが濃い薄い

など些末なことではありますが、日常生活を送る上では大問題になります。

でも、どっちが合っている、間違っているということはなく、どちらも「自分のやり方が正しい」と思っているので、元々他人同士だった男女が家族になった時点でお互い譲歩しなくてはならないことも多々あります。

互いに折れて、相手の意向を受け入れていきます。

けれども「子どものしつけの方針」となると「それは譲れない」となってしまいます。

双方とも「子どものために良かれと思って…」なので更に厄介です。最悪、離婚に発展することもあります。

先生に怒られたときの注意点

幼稚園や小学校の担任から叱られて帰ってきたときも「先生、怖いよね~」なんて先生の行為を否定するようなことを家で言ってしまったらどうでしょう。

子どもは先生に対して「単なる怒り屋さん」と思ってしまい、「先生の言うことに従う」「先生を敬う気持ち」にはならなくなります。

かといって「ほら、あなたが態度が悪いからよ」と現場を見てもいない家族が昼間あったことを更にほじくり返して「傷口に塩を塗る」ような厳しい対応をすると、ただでさえ叱られて落ち込んで、反省もしているのに逃げ場がなくなります。

こんなときは「先生のおっしゃる通りだよ。明日からは気を付けようね」と言えばいいんです。

家族で「しつけの基準」を決めること

自分の価値観だけを押し付けず、また厳し過ぎず、はたまた針が振れて放置放任にならないように、家族で「どんな子どもに育てたいか」の話し合いの場を持ち、子どもに対するしつけの基準が家族間でぶれないようにしましょうね。