長続きの秘訣は「楽しくなること」
――小さい子どもは特に飽きっぽいところもありますね。やり通してほしいと思っているママはどう接すればいいのでしょうか。
飯山:子どもが飽きてしまうのは、面白くないから、ただそれだけなんです。
どこかに面白みを見つけられれば、自分からどんどんのめり込んでそればかりやるようになります。
だから、まずは子どもが何に興味があるのかを一緒に見つけてあげる作業をやったらいいと思いますね。「やっても続かないからダメ」とか「一回決めたんだからやり通しなさい」っていうのは子どもにとってストレスでしかないんですよね。
――根気が続かなくても、もう次に行こうっていうことですか?
飯山:そうです。その結果、最初投げ出したものに戻ってくることもありますよ。
「これが好きなんだね、どんなところが面白い?」ってお母さんも興味を持ってあげると、子どもってすごくそれに対してのめりこもうとするんです。
「お母さんが喜んでくれる」は何にも勝る
――そんな中でも「まずこれをやってほしい」という状況は毎日あります。「ごはんを食べてほしい」「宿題をやってほしい」というようなことです。
飯山:やってほしいことに気持ちを向かせるには、どうしたらいいでしょう。
ひとつは、楽しいと思わせることですね。大人もそうなんですけど、正しいことは続かない。楽しいことしか続かないんです。子どもはそれがものすごく素直に出ます。
もうひとつ、楽しくないけどやるのはどんな時かっていうと、「やればお母さんが喜んでくれる」って思った時なんですね。
やっぱり子どもは、お母さんが喜ぶ顔が一番なんですよ。お母さんが家でニコニコ明るくしてくれると安心するわけです。逆に、いつも暗い顔や怖い顔をしていると、子どもも不安になるんです。
――たとえば「ごはん最後まで食べられたね!」「もう宿題やってるの?すごいね」っていう感じですか。
飯山:そうです。「できたね、ママ本当にうれしい」と言ってあげると、子どもは嬉しくなってまた次もやるようになります。
小学生までは確実にそうですし、中学生でも高校生でもそういう子はたくさんいます。反抗期があったり、だんだん言葉がそっけなくなったりというのはありますが、根底ではお母さんがどんな顔してるかというのは気になるわけです。
結局は母親なんですよね。母親がどう思うかってことなんです。