公共の場でグズったら“気持ちの切り替え”が効果的
スーパーなどでグズって横に寝ころがったり、公園でなかなか帰りたがらなかったりするとママは困ってしまいますよね。
尾木ママは「グズって寝転がるのは正常な成長の過程。叱ってもイヤイヤが激しくなるだけ」といいます。
公共の場で子どもがグズると「しつけがなってないと思われるかも」と周りの目を気にしがちですが、ここはママの見栄を捨てることがポイントだそう。
まずは子どもの気持ちに寄り添い、「どうしたの?『帰ろう』って言ったのがイヤだった?」と声をかけましょう。
時間はかかるかもしれませんが、このようなやり取りを根気よく続けることで、子どもは「寝転がらなくてもママは自分の気持ちをわかってくれる」と思えるようになるのです。
とはいえ、どうしても時間がない場合もありますよね。そんなときは、遊びを取り入れながら子どもの気持ちを切り替えましょう。
子どもの脇に手を入れて持ち上げ、くすぐりながら「さぁ、行くよ~」と楽しげにその場を離れてみてください。そうすると子どもはママに遊んでもらっていると感じ、喜ぶはずです。
「危ない!」と叱るより危険を回避する環境作りを
とくに男の子のママは、子どもが高い所に登ったり、急に走り出したりと危ない場面に遭遇することが多く、大きな声で叱ることも多いでしょう。
しかし、子どもが自分で危険かどうかわかるようになるのは4〜5才くらいからだといいます。ですから、危険性を理解していない子どもを叱るのはムダ。親がすべきなのは、事前に子どもの周囲から危険を取り除くことなのです。
外出先でも、高い所に近づかないようにしたり、ボール遊びをするときは道に転がっていかないような場所を見つけるなど、先回りして叱らなくていい環境を作ってあげましょう。
もし危険回避できずに危ない場面に遭遇してしまったら、「こわかったね」と子どもの気持ちに共感したうえで、ていねいにその行動が危険なことを話します。
ママの真剣さを伝え続けることで、成長とともに自分で危険かどうかを判断できるようになるでしょう。
とはいえ、子どもが道路に飛び出したときなどに「ダメ!」「危ない!」と思わず大声が出るのは自然なこと。このような場合は危険回避が先決です。
そのあとで「こわかったね。ごめんね。ママも危ないと思って大きな声を出しちゃったのよ」と伝えてあげましょう。そうすることで、子どもはママに大切にされている自分を実感できるようになるといいます。
まとめ
思わず叱ってしまいそうな場面でも一呼吸置いて、共感してあげることで、子どもは安心できるということがわかりました。
尾木ママは、もし「つい叱っちゃった!」と気づいたら、子どもをギュッと抱きしめて素直に謝れば大丈夫と言っています。この姿も見本となり、子どもが将来素直に謝れる人になるそうです。
叱らずしつけは最初はうまくいかないかもしれませんが、焦らず気長に取り組んでみましょう!