男の子は異性の気を引く訓練をしているのかも

自然界でも、ほとんどの生き物が、オスがメスの気を引くようにできていますよね。

これは子孫を残すために、DNAに組み込まれているのだと思います。

男の子は幼児期から、異性の気を引く訓練を、ママを使ってやっているようなものなのです。

ママを笑わせる、ママを喜ばせる、ママを怒らせる、ママを困らせる、ママを悲しませる、すべてママの気を引く方法です。

そのために、その時その場で一番手っ取り早い方法を取るわけです。

もちろん、女の子でもママに甘えて、ママを困らせる子もいますね。

でも、ふざけるというのは男の子の得意技なんです。

対処法その1 「よほどのことでない限りは、無理にやらせようとしない」

甘えてくれるなんて幼児期だけだと割り切って、無理に言うことを聞かせようとするのを一旦止めてみましょう。

親がしつこく注意すればするほど、それは子どもを構っていることになって、子どもにしたら「思うつぼ」なんですよ。

やるべきことをやるように1~2度言ってやらなければ、事情が許せばしばらく放っておき、しばらくしてから「ああ、まだやってないんだ」ってサラッと言うくらいにしておきます。

よほど急ぐとかでなければ、何度も注意したりしないで、本人の意思に任せるのです。

こういうことを繰り返していくと、ママは注意してくれない、すなわちダラダラしていても、構ってもらえないのだと気づきます。

対処法その2「おふざけには一回は乗ってやる」

ママとしては、当然笑わせたり喜ばせたりしてくれる方がありがたいですよね。

ですから、誰かを傷つけるとか人に迷惑をかけるようなおふざけでない場合には、一回は乗ってあげるのです。

少なくとも、おふざけはママの気を引く有効な手段だと感じさせるのです。

ただし、おふざけが面白いのは最初だけ。一回は乗ってあげるけれど、「それ何回もされると面白くなくなるんだよねえ」って、さりげなくつぶやいて、一回目のように反応しないようにします。

子どもって、一回受けるとしつこく同じことをしてしまいます。

ですから、何回も同じことをするのは逆効果だと教えてあげるのです。

おふざけが上手な子は、場を盛り上げたり、場の雰囲気を明るくしてくれます。

小学生になれば、友達や他のことに関心が移ります。高学年にもなれば、男の子はロクに口もきいてくれなくなったりもします。

先輩ママ達は、甘えてくれた幼児期を懐かしんで、寂しがっていますよ。

子どもが持っている本質的なものを変えようとするのではなく、それが、長所となるように導いてあげるようにしませんか。

是非子どもが持つポジティブな面に目を向けてあげましょう。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」