過疎地ほど多い出産祝い金?
出産祝い金とは、出産育児一時金とは別に、自治体が子どもの誕生を祝ってくれるお金のことです。
第3子から出産祝い金がもらえる自治体は多いですが、少子化問題に真剣に向き合っている自治体だと、第1子からもらえることもあります。
人口6000人の岡山県奈義町は、独自にたてた「奈義町子育て応援宣言」をもとに、手厚い子育て支援をしています。
出産祝い金は第1子から10万円もらえ、第2子15万、第3子20万、第4子30万、第5子以降40万です。
さらに、満7か月児から満4歳までの保育園に通っていない児童を養育している家庭には、「在宅育児支援手当」として月1万が支給されます。
さらにさらに、子どもの年齢が上がっても、高校生がいる家庭には 高等学校等就学支援として年間9万円が支給されるというのです。子育て支援に力を入れるようになって、出生率は10年で2倍になったのもうなづける内容ですね。
他にも、大分県豊後高田市は、保育料、幼稚園授業料無料、保育園・幼稚園から中学までの給食無料という、子育て中の家庭にはかなり助かる支援をしています。
豊後高田市も出産祝い金にあたる「子育て応援誕生祝い金」を、第1子から支給しています。
第1、2子は4か月に達したときに10万円だけですが、第3子からは、4か月、1歳、2歳、3歳と、誕生日ごとに支給されます。しかも後に生まれた子ほど額は増えていき、第4子が3歳までに受け取るお祝い金は総額100万円です。
町総出で生まれてくる子どもとその家庭をサポートしよう、という気概が伝わってきますね。
生まれて初めての絵本を送る「ブックスタート」
生まれてきた子どもに絵本を贈るサービス「ブックスタート」 が全国に広がっています。その数現在1051自治体。 ゆうに全体の半数は超えている数です。
絵本の読み聞かせをはじめたいと思っているなら、まず自分の住んでいる自治体がブックスタート事業を導入しているかを調べてみましょう。読み聞かせについて、いろいろ学ぶ機会があるかもしれません。
多くの自治体では0歳児検診のときに、初めての絵本や各自治体が趣向をこらした「ブックスタート・パック」が贈られるようです。
隣の市では導入しているのにうちではまだ、というときは、市にリクエストを出してみてもいいですね。
まだまだ探せばいろいろなユニークな子育て支援があると思います。
この春、引っ越しを考えている方は、ぜひ、次に住む自治体の子育て支援の内容を吟味して決めることをおすすめします。