「勉強も中位くらいで、体育の時間が一番輝く子でした。暗記ものは苦手でしたね。数学も……。中学1~2年生の時は、かろうじてついていけていたのですが、3年生になって突然難しくなって、すっぱりと諦めました(笑)」
ちなみに、数学が苦手と言いながら、高校は安養工業高校電子機械科に進学。「自分の時間がほしかった」といいます。
「理系ですが、数字よりも技術を学ぶことに重点が置かれていたので、大きな問題にはなりませんでした。韓国では普通科にいくと、大学受験のために夜間自習時間があったりして、自分の時間がほとんどとれないんです。僕は他にしたいことがあったので、実務系の高校で資格も取ったりしながら、したいことをしようと思い、工業高校に行きました」
したいコトというのは、ずばりダンス。中学3年生でダンススクールに通い始めたユグォン少年は、その魅力にどっぷりとハマったんだそう。そして、そこでその後の人生を決める、運命的な出会い果たします。
「学校から支援を受けてヒップホップダンスのクラスに通うようになりました。でも、生徒は僕よりずっと小さな子ばかりで。僕は、本格的に学びたいと思っていたので、拍子抜けでした。そんな時、先生が僕の気持ちを察してくださり、自分の練習室に誘ってくれて。すぐにスクールをやめて、先生の練習室に通うようになりました」
先生にスカウトされるということは、当時からダンスの才能があったということでは?
「う~ん。才能っていうのは大げさですけど……(笑)。ダンスが好きという気持ちが一番強かったんだと思います。覚えたり、習得するのは早かったと思いますね」