逃げ恥婚で感じた“恋愛感情”は本物?

M - 実際、Kさんは似たような契約をして、結婚をされていたわけですが……。

K - 契約自体は、逃げ恥婚と同じ形ですよね。

ただ、恋愛感情を持たないのをきっちり条件に入れてましたし、最終的にお互い「好きかも?」と思うようになってきたので別れました。

M - そこで本当に好きか、見極めることにしたんですね。

K - で、別れてみたら全然そうじゃなくて(笑)。

ただ結婚に対して、妥協していただけでした。

その人の子供が欲しいかって言われたら、全然そうじゃなかったし……。

恋と結婚の違いを実感させられました。

出典:アニヴェルセル株式会社

M - そうですね。アニヴェルセルが全国の20代~30代の既婚男女600名を対象におこなった「結婚のメリットに関するアンケート調査」でも、1位は「子供を育てられる」(62.5%)、2位は「癒し・楽しさ」(53.0%)となっていますからね。

K - みくりが結婚に求めたメリット「経済面」は4位、津崎が求めた「家事」は8位ですよね。

この2つは数字で表すことができるんですよ。

でも、1位・2位・3位は、明確な数字で表せるものじゃないから、そこをどちらかが求めだしたら考えないといけないのは当たり前ですよね。

M - 確かにそうですね。あ、嫌いになった場合のことは、契約書にいれてましたか?

K - 一応、入れてましたね。海外セレブが離婚する時のために作っている“婚前契約書”のように(笑)。

M - どんな感じにしてたんですか?

K - お互いに許せないところが出てきた場合は、まず話し合いをして妥協点を探ります。

必要があれば、給料をあげてもらうようにお願いしてたり、その仕事を私はやらないという形にしたりしていました。

M - なるほど。そこは企業と同じですね。

K - うちはそれでバランスがとれていましたが、「もう限界!」となる人は出てくると思うんですよ。

M - 私もありました。たまには1人の時間がないと、発狂しそうになっていて、私の場合は1週間の休暇を要請してましたね。

K - うちもそうです。まず、休暇。

それでも「無理!」となった場合は、1ヶ月後に別れるという形で契約してましたね。

M - まさに会社ですね(笑)。

K - 契約して結婚しているのに、一緒にいて苦痛なんて……?

特に男性からすれば、お給料を払っているわけですからね。

すんなり別れるために、別れる際の条件も事細かに決めてました。

例えば、結婚は破棄だけれど、家事や食事作りのための家政婦としての仕事は受け持つとか。

M - “妻”としての雇用は終了。

新たに“家政婦”として契約するという形ですか?

K - そうですそうです。それでダメだったら、関係は完全に終了。

お互いに違う人を探しましょうってなります。

M - まさに契約結婚ですね。そこまで徹底していたら、うまくいきそうです。

実際、R25が20~30代の独身男女220名を対象に「逃げ恥のように“恋愛感情なしの契約結婚(契約内容に合意のうえで、婚姻関係を結ばずに一緒に住むこと)”はアリかナシか」アンケートしてみたところ、「アリだと思う」が全体の48.0%を占めていたそうなんですが、これから逃げ恥婚をしたいという人には、ぜひ参考にしてもらいたいです。

K - 『逃げ恥』だけじゃなくて、『○○妻』(日本テレビ系)や『偽装の夫婦』(日本テレビ系)など、契約結婚をテーマとしているドラマがここ数年増えてきていますよね。

だから余計かもしれないですよね。