鉛筆を正しく持てるようにしておく
“小学校に入学すれば、担任の先生が正しい鉛筆の持ち方をしっかりと教えてくれる”かといったら、そうでもないのです。
もちろん担任にもよります。そして「正しく鉛筆を持ちましょう」と言ってくれます。
けれども1クラス約35人もいるクラス。担任は教科書を進めていくことで精一杯です。声かけはしますが一人一人、手とり足とり教えてはくれないのが実態のように思います。
そして、何よりも入学前6年間に渡って染みついた、間違った持ち方を直すことは担任には難しいのです。
それもあってか「入学前に前倒ししていろいろお勉強を教えないでください」などと入学説明会のときに話があったりしますが、実際、“自分の名前も読み書きできない状態”で入学したら、前述のように苦労するのは子どもです。
ですから、ある程度ひらがなを読み書きできるようにしておくことは必要ですし、しかも、間違った持ち方のまま書かせないことが肝心なのです。
算数
算数も最初は5までの数を数える→10までの数を数えるなんて簡単なものですが、すぐに足し算引き算が出てきて、2学期には“9+3”などの繰り上がりの計算まで出てきます。幼児期に全く数に触れずに生活しているとこれまたしんどい思いをします。
お風呂の中で100まで数えたら湯船からあがる、おやつのクッキーを兄弟で等分に分けて数えさせるなど実際に経験させましょう。案外、数は生活に密着しているものですよ。
まとめ
そうは言っても、もうあと僅かな期間。4月には小学生です。
学校で習うことを前倒しして家でお勉強させる必要はありませんよ。
でも上記の「苦手なものも食べられるようにしておく」「時計を読めるようにしておく」「ひらがなをある程度、読み書きできるようにしておく」「鉛筆を正しく持てるようにしておく」「簡単な算数」は最低限しておいた方がよいと思います。
それから大事なことは「自分がわからない」時は黙っていないで「先生、わかりません。教えてください」としっかりSOSを出せることです。
苛められても、チンプンカンプンでも黙っていると、アンテナの低い担任に当たった場合、気付かれないこともあります。自分から助けや協力を求められることは大切なことです。
家庭でも親が先回りして、子どもが何も言っていないのに「ほら、トイレ行ってらっしゃい」「お水ほしいんじゃないの」「暑いなら脱ぎなさい」と過保護、過干渉にしていると親がいない学校で困ることになります。自分で発信させましょう。
ピカピカの一年生になって楽しい学校生活を送るため、今から少しずつ取り入れてみてくださいね。