フリーアナウンサーの高島彩さんの著書「彩育 伝える、変わる。」(KADOKAWA)は、家族を想う明るく温かい母親の気持ちや、「母乳がでない!」など、初めて立ちはだかる壁や悩みを高島さんの言葉で綴られた育児エッセイです。

この本を執筆された高島さんご本人に、子育てをしながら感じる心境の変化や、長女のイヤイヤ期を乗り越えた今、日々大切にしていることなどを伺ってきました!

「女子アナは雲の上の存在…」と少なからず思っていた筆者でしたが、高島さんのお話を聞いて「たくさん悩んで試行錯誤しての毎日、母親初心者マークの時期って皆同じなのね!」と共感しきり。

普段ゲストからお話を聞く立場にあるアナウンサーさんが、自身のことを語ったちょっと貴重なインタビューです。

食事も着替えもお出かけも「やだー!!」に呆然

――さっそくですが、娘さんの今の月齢は?

「はい、長女が2歳10か月で、下の娘が6か月です」

――2歳のお姉ちゃん、イヤイヤ期とかどうですか?

「今はだいぶ落ち着いてきましたが、2歳になるちょっと前から、一日中、食事も着替えもお出かけも、ちょっとスイッチ間違えると「やだー!!食べる!食べない~、やりたい!やりたくない~!」とわめいて意思の疎通ができないときがあって。

それは大変でしたね。呆然としちゃって、景色が灰色に見えるというか。

私がちょうど下の子の妊娠中で前置胎盤になってしまったので、あまり抱っこしてはいけなかったのですが、立って抱っこしてほしいと泣いて、座ると怒られるっていう。あの時期は、家の空気がどんよりしていましたね」

――今は落ち着いてきたんですね

「妊娠中あまり構ってあげられなかったので、今は下の子が泣いていても、とりあえず様子見で、上の子をまず対処してと。

そうすると、お姉ちゃんが『(赤ちゃんが)泣いてるよ』って教えてくれるんです。私も気づかなかったフリをして『え、そうなの!? 教えてくれてありがとう』なんて言うと、得意げな顔になるんですよね。

『私が一番大切にされてる』っていう長女なりの満たされポイントがあるみたいで。なので、満足いくと積極的におむつを持って来たり、よだれを拭いてくれたりと、お世話を焼いてくれます。

余計ぐちゃぐちゃにはなるんですけど(笑)、やってくれていますね。」