全員が腕を磨き合えば、座組み全体で殺陣のレベルが上がる
――舞台「遙か」シリーズは殺陣も見どころのひとつですが、舞台『遙か3』に関してはとくに迫力あると言っても過言ではありません。おふたりのお話にもあったように、九郎と知盛が対峙するシーンは息をのむ迫力ですし、望美が勇ましく剣を振るう姿も圧巻です。
中村「知盛の2本の刀を使った殺陣は本当に難しかったですが、新しいことに挑戦する楽しさもありました。今回もろっぽん(六本木康弘)が殺陣をつけてくれるし、彼がつける“手”は好きなので、プレイヤーとして思い切り暴れたいですね」
鐘ヶ江「九郎は衣裳もとても綺麗で、結った髪が長いこともあって立ち回りでは“流れ”も意識してみたいなと思っています。ただ、(九郎と知盛が戦うシーンは)誠治郎さんのことなので、僕の都合のいいようには待ってくれないと思うので……」
中村「 (不敵な笑みを見せ)年長者として、若者をボッコボコにしたいと思います!」
鐘ヶ江「頑張ってついていきたいです(笑)」
吉川「私は、しばらく望美の剣を握っていないこともあって、どう振っていたっけなと、感覚がだいぶ薄れてきてしまって(苦笑)。殺陣が得意なおふたりもいるので、感覚を取り戻しつつ、前回よりもレベルの上がったものを見せたいです」
中村「みんなで競い合っていけば全体のレベルが底上げされるのは間違いないからね。そこは真剣に取り組んでいきたいですね」
――改めて、今回の『再縁』で楽しみにしていることを教えてください。
鐘ヶ江「殺陣含め、すべてが楽しみですね。キャストさんが変わることもあって気後れせずに、みなさんとお芝居を楽しめたらなと思っています」
中村「今回は物語に一部、リニューアルが加わるみたいなんですよ。僕はそれがどんなものなのか楽しみですね。
神子は八葉(※神子を守る8人の男性のこと)と恋愛をするけど、知盛が神子と恋愛をしたっていいんじゃないかな、みたいなことも思ったり。ここ数年、そういう恋愛っぽい役回りはないからこその憧れでもあるんだけど(笑)」
吉川「知盛との恋愛が入るかはわからないですけど(笑)、私もリニューアルは楽しみです。それに、キャストが変わってどう座組みの雰囲気が変わるのかも。
望美としては九郎との関係を大事にしていて、初演のときは稽古場でも友くん(早乙女友貴)と意識してコミュニケーションを取るようにしていました。だからこそ、今回は鐘ヶ江さんと、稽古場でも深くコミュニケーションを取っていきたいです」
鐘ヶ江 「(ふたりに)わからないこともあると思うので、いろいろ教えてください!」
中村 「「遙か」のことでわからないことがあったら胸を張って教えられます。「遙か」歴は長いですから!」
鐘ヶ江 「よろしくお願いします!」