乳幼児の防災対策のポイント

続いて、乳幼児の防災対策のポイントを、水口さんに教えていただきました。

子どもの好きな歌をそらで口ずさめるようにしておく

水口「災害時といっても、乳幼児に自粛は通用しません。

いつもの大好きな曲を歌って踊って一緒に笑える時間があると子どもも落ち着き、大人もほっとします。

そのためにも、子どもの好きな歌をそらで口ずさめるようにしておくなど、モノがなくても、いつでもどこでも子どもと一緒に楽しくなれることを何かしら作っておくのをおすすめします。

被災時には、歌う気にはならないかもしれませんが、歌って笑って穏やかに過ごせるように、平時からしっかりと防災準備をしておきましょう」

ストレスから子どもの心を守ろう

水口「災害から身を守るためには、体の安全はもちろんですが、ストレスから心を守ることも必要です。

そのためには、身に危険が及ばない安全な空間があることと、被災時も日常に近い生活リズムで過ごすこと、何かあっても大人がしっかり見通しをもって守ってくれるという安心感が重要になってきます。

大人が災害に振り回されてしまっては、災害ストレスからお子様を守ることができません。災害は突然やってきます。いざというときに慌てて、生活リズムが崩れることがないように、ぜひ今からしっかりと備えておきましょう」

乳幼児を持つママが知っておきたい、防災準備のポイントを教えていただきました。実体験に基づく、日用品や食品は特に役立ちそうです。

ぜひ、今からコツコツ準備をはじめて、災害時には家族みんなが笑顔で安心して過ごせるようにしたいですね。

【取材協力】水口 綾香さん
フフジカン 防災ライフプランナー
大学で地震、波、気象、雪氷等学び防災に目覚め、気象情報会社に入社。企業や自治体の災害対策に携わる。結婚を機に退社後、育児中に東日本大震災で暮らし目線の防災の必要性を痛感。暮らしに寄り添った防災備蓄の備え方を伝えている。

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