週末は家族で外食をしたり、遊園地に行ったり、ショッピングに行ったり、朝寝坊ができたり、好きなDVDを見てのんびり過ごしたり……子どもにとって楽しいことが満載ですよね。

でも、週明けはスクールバスがやってきて、ママやパパとしばしの間お別れです。

幼稚園、保育園に行けば、自分の好きなことだけをしている訳にはいかず、子どもは我慢を強いられることもあります。先生の指示に従いお絵かきをしたり、時にはじっと座っていなくてはならないこともあります。

そうなると、日曜日の夜6時30分から『サザエさん』が放送されると、子どもだって何だか物悲しくなることがあると思うのです。

この“サザエさん症候群”について、『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。

「サザエさん症候群」とは

「サザエさん症候群」とは、日曜日の夜にテレビで『サザエさん』が放送されるのを見ると、「ああ、明日からまた仕事だ」と嫌な気分になり、現実に直面して体調不良や倦怠感を覚える症状を指します。

これと同じような現象が、子どもにも見られることがあります。

月曜日の朝、ママが「おはよう、今日からまた幼稚園よ。早く起きないと遅刻しちゃうよ!」と声をかけると、布団の中でいつまでもグズグズ……。

さらに「頭が痛い」「お腹が痛い」「手が痛い」などと言い、うかない顔をして、園に行かない理由をあれこれ子どもなりに考えて、親にわがままを言うことがあります。

やっと起きたとしても、歯を磨いたり服を着るのも、わざとゆっくりしているように見えます。

それだけ週末が楽しかったのですね。ある意味パパやママが家族サービスした結果かもしれませんね。

特に保育園の場合は、朝から夕方遅くまでパパやママと離れるわけです。

入園したての頃は、水曜日くらいからはあまり泣かずに登園できるようになっても、週明けの月曜日には振り出しに戻って、出がけに泣き出したりしてしまいます。

連休明けも同じようになる子が多いように思います。

「サザエさん症候群」の子どもへのNG対応・ベストな対応

「ここでわがままを許してしまうと、将来、嫌なことから逃げようとする、精神的にひ弱な子どもに育ってしまうのでは?」と不安になりますよね。

では、月曜日の朝、子どもが登園を渋った場合、親はどうしたらよいのでしょうか。

NG対応

このようなな言葉をかけてはいけません。

×「どうしてグズグズするの!もう週末は終わったのよ!早く起きなさい!」

×「保育園は行くべきところ。お休みするなんて許されないのよ!」

×「お友達だってみんな行くんだから、あなただけそんな勝手なことは許されないのよ!」

×「ママだって今からお仕事に行くんだから。一人でお家にいる気なの!」

×「なんで、そんなわがままを言うの?そんな子はもう週末どこにも連れて行きません!」

×「グズグズしていたら、遅刻して先生に怒られるよ!」

パパもママも朝は大忙し。次から次にやらなければならないことが押し寄せてきますので、ついこのような言葉をかけてしまう人もいます。

けれども、子どもの立場から見れば、「行きたくないなあ」と思っているところへ、このような言葉をかけられたら悲しくなってしまいますよね。ますます布団から出たくなくなります。