ベストな対応
「行きたくないなあ~」「嫌だなあ~」と、言葉や態度で示している子どもの気持ちにまず寄り添いましょう。
「うん、行きたくないんだ……。今日からまた新しい週が始まるね。週末、楽しかったよね。行きたくない気持ち、わかるよ。ママだってお仕事しないで“毎日が日曜日”だったらいいなって思うもの」
こうやって“共感”します。
あなただって愚痴を言ったとき、相手がただ聞き入れてくれただけで「私の気持ちをわかってもらえた」と気分が晴れませんか。これと同じです。
そして、次のように言いましょう。
「ママもお仕事を月曜日から金曜日まで頑張って、また週末楽しもうと思うの。あなたも保育園でしっかりお友達と遊んで、先生からいろんなこと習ってきてね。さあ、起きようね」
本当に登園拒否の理由がある場合
「なんとなく行きたくないなあ」という気持ちだけだったり、一日中好きなだけ遊んでいたいという理由だったら、子どものわがままを聞いて休ませることは“甘やかし”になります。
ただし、いきなり「そんなわがままは許さない」と頭ごなしに叱るのではなく、「まだ遊んでいたいのね。わかる、わかるその気持ち。でも、お家に帰って来てからまた遊ぼうね」と言いましょう。
けれども、本当に何か理由があって行きたくないケースもあります。
そんなときはそっと抱き締めてやり、「そう、行きたくない気持ちなんだね」と、子どもの発した言葉をリフレインしましょう。
そして、決して詰め寄ったり責めるのではなく、あくまでも子どもの気持ちに寄り添う姿勢で「何か行きたくない理由があるのかな?ママにお話ししてくれない?」と聞いてみましょう。
すると、「○○君が私のこと、いつも叩くから行きたくない」「先生が怖いから行きたくない」「給食が食べられなくて、辛いから行きたくない」などと言い出すかもしれません。
これは親にSOSを出しているのです。このSOSをしっかり拾い上げて解決してあげましょう。
解決するのは親一人ではできません。
園に連絡してから出向いて「最近、園に行くことをひどく嫌がるのですが、園での様子を聞かせてください」と話し合いの場を持ち、喜んで園に通うことができるように大人が配慮、工夫をして導きましょう。
まとめ
大人でも「仕事が楽しくて仕方がない。だから月曜日が待ち遠しくて仕方がない」と思っている人はどれくらいいるでしょうか。
ほんの一握りの人以外は、「サザエさん症候群」の子どもの気持ち、すごーくわかるのではないでしょうか?
まだ生まれて数年の子どもです。気持ちをちゃんと理解して、うまく対応しましょうね。