3: 10秒ごとに区切って練習してみる

人前で話す練習をする際に、荒木さんがおすすめしている方法は「小さなブロックに区切って練習すること」。本来は3分ある内容も、10秒ごとのブロックに区切って話してみることです。

「10秒だったら楽勝だよ!」と思うかもしれませんが、実は長い内容もそんな小さなブロックの集合体です。

突然フルマラソンに挑戦せず、近所でのランニングから始める人が多いのと同じく、人前で話すこともまずは短く区切って何度も反復することで身についていきます。

短いブロックを話し切った時に自分をほめましょう。10秒+10秒+10秒……順に長くしていくうちに、あの時の失敗体験など忘れているものです。出典(『あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方』著・荒木真理子)

子どもにとってやはり一番効果があるのは、実際に聞いてくれた人の評価。短いブロックでも上手に話すことができたら、子どもをたくさん褒めてあげましょう。

4: 話すことを忘れちゃった時は素直に伝えて大丈夫

どんなにしっかり練習しても、やはりちょっとしたハプニングで話そうとしていたことが吹き飛んでしまうこともありますよね。そんな時、きっと子どもの頭の中は真っ白でパニック状態に!

そんな場合のために、ママが子どもに事前に伝えておきたいのは、「話すことを忘れちゃったら正直に、忘れちゃった!と伝えていいんだよ。」ということ。

実際に荒木さんも生中継中に、他のことに目がいってしまい話すべきことを忘れてしまったことがあるそう。その時、「すみません。どこまでお伝えしましたっけ?」と正直に伝えたことにより視聴者から、面白い対応だった、親近感がわいた、などの嬉しい声がたくさん届いたそうです。

目の前で起こっていることや自分の身に降りかかったことを正直に言葉にして、その場をしのぐこともひとつの方法です。むしろ好感度が上がるかもしれません。出典(あがってうまく話せない人でも大丈夫 10秒で伝わる話し方』著・荒木真理子)

ママがしっかりとこのことを伝えておくことで、子どもも安心感を持って人前での発表などに臨むことができます。正直さを持つことで、「なんか面白い子だな。」なんて逆に人気が出ちゃったりなんてこともあるかもしれませんね。