こういったことは受験だけではありません、就職活動や婚約のタイミングでも同様のことが起こりうるのです。炎上は何年か経てば終わるといえば、実はそうではないのです。

小木曽さんは、「人生の大事な場面は『過去の振る舞い』がバッチリ注目される」と指摘します。確かに採用する企業だったり、婚約相手の家族だったり、これから受け入れる側としては、相手の過去が気になるもの。相手の情報をちょっと探ると……。

さて、こういった紹介があると、どうしても子どもにスマホを渡すのは怖いのではないかと及び腰になってしまいますよね。

ただ、スマホはお子さんを守ってくれることもありますし、知的好奇心に対して素早く対応する便利なものです。単純にスマホをNGにするだけでは、問題が解決するわけではありません。

大切なのは、何がダメなのかをお子さんに“きっちり”と教えることです。

ネットで絶対に失敗しない方法とは

小木曽さんが「ネットで絶対に失敗しない方法」についても同書で紹介しています。

小木曽さんの考え方は非常にシンプル。これは「ネットの中に誰がいるのか」ということを考えるのです。

ネットの中にいる人ってわかりますか?簡単ですよね。答えはそのまんま、つまり「私たち」です。

「日常とネットは同じもの。日常はネット、ネットは日常。わざわざ『日常』と『ネット』を分けて考えるから、ややこしくなるのです。

日常とネットは同じものだと考えた瞬間、こう言えませんか? 日常でやっていいことはネットでもOK。そして日常でやらないことは、ネットでもやらない」

出典(11歳からの正しく怖がるインターネット: 大人もネットで失敗しなくなる本)

前述した炎上も、どれも日常で許されてはいけないものですよね。ですから、それをネットにあげたら同じ反応となるのです。とてもわかりやすいですよね。

スマホであっても、スマホでなくても、「やってはいけないこと」は、やってはいけないのです。親としてお子さんに教えることは、「スマホだから○○はダメ」ということではなく、人として当然のことを教えることで、炎上を回避することができるのです。

お子さんにスマホを持たせることに、どこかモヤモヤしている方も多いかと思いますが、これでスッキリしたのではないでしょうか。