学校を舞台にした映像を挟んで、衣装をポップでカジュアルなものに着替えると、DREAMの少年の魅力を全面に出したブロックへ。『Dunk Shot』では、バスケットボールのコートにカラフルなボールが次々と振ってくる映像に、ARを使ってメンバーの上に“NCT DREAM”の文字が飛び出す。『Chewing Gum』では、ポップな背景を使いつつ、それ以外は敢えてオーソドックスな音楽番組のようなカメラワークで、バランススクーターに乗ってステージ上を動き回ったり、息の合ったフォーメーションダンスを見せたりするメンバーをフィーチャー。『Don't Need Your Love』では、水に絵の具を落としたような、『We Young』ではジャングルのような、それぞれ色味がカラフルな映像を使いながらも、違った種類のポップさで、個々の曲を引き立てた。
『Best Friend』からのブロックでは、衣装を全員がブルージーンズにホワイトのTシャツ、ネイビーのジャケットというシンプルなスタイルに着替え、ハンドマイクでの歌唱でハイレベルな歌のスキルを見せつける。『Best Friend』では、チョンロのピアノソロから始まり、椅子を立つとロンジュンと合流、ジェノとチソンは客席から、ヘチャン、ジェミンは衣裳部屋からそれぞれステージに向かう姿をハンドカメラで追うようなカメラワークで臨場感を煽る。『Candle Light』では、画面を6分割して、それぞれが歌う姿にクローズアップした見せ方も。ジェノとジェミンが作詞に参加した『Puzzle Piece』から最新アルバム『Reload』の収録曲『7 Days』とつなぐメドレーでは、ミディアムテンポの楽曲を森林から宇宙へと背景を変えることで世界観を切り替える。
そして最終ブロックとなった最新曲『Ridin'』から『Quiet Down』『BOOM』では、衣装もMVのものに変え、“今”のNCT DREAMの魅力を存分に表現。デビュー時は少年だった彼らが、青年へと変化したことをはっきりと感じるセクシーさも漂い、低音パートの響きを活かしたラップ、バリエーションの広がった歌唱、変わらず息のそろったダンスと、年月を重ねることで磨かれたものが、ここに花開いているのが感じられる。また、3DとARの技術を合わせて、メンバーが高速で移動する道の上でパフォーマンスしているところに、いきなり車がドリフトしてくるような最新鋭の映像も重なり、“今”から“未来”へと向かう彼らの姿も見られたような感覚にも。彼の今後への期待がより膨らむエンディングとなった。