夜驚症と2人目育児で「上の子かわいくない症候群」を感じたことも
――2人目が生まれると、今までのように上の子をかわいがれない「上の子かわいくない症候群」に悩むママもいます。フクミーさんはどうでしたか?
フクミー「妹が0才代、長男がイヤイヤ期のときにありました。ちょうどそのころ、友達の先輩ママもそうだったんです。彼女は『上の子かわいくない症候群』がかなり強くて、上の子を一切抱きしめることができないと話していました。
それを聞いて、私は無理やりにでも長男を抱きしめようと決意。とにかく『アッキー、大好きだよー』って言いながら、ぎゅっぎゅぎゅうぎゅって(笑)。
頭で考えるより行動で「かわいい、かわいい」と感じるようにしていたら、いつの間にか治っていました。」
――「上の子がかわいくない」気持ちになる理由はさまざまです。フクミーさんの場合は?
フクミー「毎日が大変で余裕がなかったのかも。このころ長男は「夜驚症」でした。」
フクミー「長男は3才半くらいまでほぼ毎晩、夜中に1~2時間くらいギャン泣きして何をやっても起きない状態が続きました。『わー! あー!』って泣きながらエビぞりになって、抱っこしても手足をバタバタ、体をのけぞらせて大暴れ。
そうしているうちに、今度は妹のほうも起きちゃって大泣き。
妹はおっぱいをあげるは泣き止むんですけど、長男はその隣で泣きながらずっと暴れまわっているんです。このころはマンション住まいだったので、周囲への迷惑も心配。仕事柄、パパが夜いないことも多かったから、本当に毎晩つらかったです。」
――1人でも大変なのに、2人に泣かれてしかも毎晩……。家にフクミーさんしかいないときはどう乗り切ったのでしょうか?
フクミー「長男を抱っこしながら、ドリカムの『朝がまた来る』を歌い続けていました。あと数時間すれば朝が来るから、これは必ず終わるんだって。
しかも当時は、『夜驚症』を知らず、単なる激しい夜泣きだと思っていたんです。このブログの読者の方に『夜驚症』のことを教えてもらい、幼少時特有の睡眠障害だとわかったときは思わず涙が出ました。体力的なつらさもあったけれど、長男に何か問題があるのではという心配がずっと頭にあったんですね。
今はすっかりおさまり、あの頃が嘘のようにぐっすり寝ています。」
――最後に、二人目育児でフクミーさんが大切にしていることを教えてください。
フクミー「愛情表現は絶対に平等にすること。
何年か前、長男に『ママはシュリばかり抱っこしている』って言われたことがあって、さみしい思いをさせていたのかなって反省しました。それから、意識的に上も下も同じくらい抱っこするようにして、1年後にもう一度長男に『ママはどっちを多く抱っこしてる?』と聞いたら、『同じくらいだよ!』って言ってくれたんです。
子どもってヤキモチを焼きですよね。でも、いつか大人になったときに『自分は愛されて育ったんだ』って思えるように、小さいヤキモチにもできるだけ応えるようにしたいです。
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子育ては楽しくもありしんどくもあります。フクミーさんのブログとお話から、笑いにかえて乗りきるコツを学べたように思いました。
そして最近では双子に間違えられる(!)という、きょうだいの育児絵日記も毎日更新中。ぜひチェックしてみてください。