短期間に見知らぬ男女が出会う婚活はドラマが生まれる
——アラ子さんがタカコさんの婚活を見ていて、一番強く感じるのはどんなことですか?
と:今までも何度も、「もうこの人、は婚活をやめるだろうな」って思ったんですよ。で、その場合、読者の方には申し訳ないけど、「結婚できなかったけど、彼女にとってはいろいろと成長があっただろうし、考えも変わった部分もあっただろうし」というような内容でお茶を濁して物語を終わらせることになるだろうと覚悟していました。
でもなんだかんだで婚活は続けているし、いつも予想を上回る出来事が起きているんですよね。本当にびっくりします。
漫画になっていることがモチベーションにつながっているというのもあるらしいですが、こんなに行動力がある人だったとは思いませんでした。
それは彼女が今、定時で上がれる仕事に就いていて、比較的時間に余裕があるということも大きいかもしれませんが、毎週毎週興味深いエピソードを提供していただいて、本当にありがたいです。
よく、ネタがなくなるのでは? と言われたりしますが、むしろ省略して描いているんですよ。本当に行動的な人なので。全部教えてくれますし……。他にもたくさんおもしろいエピソードがあるんです。
——他にもあるんですか?
と:番外編を描く機会があれば描きたいと思っています。
——タカコさんだからこんなにおもしろいネタがあるんでしょうか?
と:それももちろんあると思いますが、今たくさん婚活関連の漫画が出版されていて、どれもおもしろいですよね。一般の方の婚活ブログも名作が多いですし……。
婚活っておもしろく描きやすい題材なのかもしれません。短期間にどんどん見知らぬ男女が出会っていくわけなので、それはドラマが生まれますよね。
とあるアラ子
83年東京都生まれ。16年「わたしはあの子と絶対ちがうの」(イースト・プレス)。現在は本作のほか、webメディア『トゥギャッチ』にて「趣味を探して三千里」を連載中。