上手な言葉がけのために、ママの価値観を変えてみよう

--自分ができなかったことは子どももできないという価値観は、多くの親が持ってしまっている考えのように思います。先ほどの、人と違う個性を褒める、という部分も人によってはなかなか難しい部分かもしれません。

谷「そうですね、親自身が『人より何かができることがすごい、そこを褒めるべき』とか『自分にできないことは子どもにもできないはずだ』という価値観の人が多いため、なかなか上手に言葉がけをすることができない場合も多いですね。

『人よりできることではなく、人と違う考えや興味という個性の部分を褒める』ということも、今興味を持っているものが将来役に立つのかわからないという考えに立ってしまうと、なかなか難しいことかもしれませんね。

それは、親自身がそのような価値観で育てられている人が多いため、自分の子どもにも同じような価値観を持って接してしまっているからです。

実は、子どもがのびのびと自分の存在や決定に自信を持って生きていくための言葉がけをするためには、まず親自身の価値観を変えることを先にしなければならないと感じています。」

--そのような価値観を取り払って、子どもを”東大脳”に導くために親自身が心がけるべきことはありますか?

谷「まずは、親が自分自身を認めてあげるということですね。自分にできないことが多いと思って自信を失っている状態では子どもに対して上手にプラスな言葉がけをすることはできません。

自分のいいところを洗い出していくという作業を行って欲しいですね。

それの作業は親自身が、子ども一辺倒にならず、自分自身の人生を生きていくためにも大切なことです。

あとは『既成概念のまま子育てしていては、世の中の流れに乗り遅れる!』という危機感を持つべきですね。

私は、子どもの現在の興味が今後に繋がらないなんてことはないと考えています。今後は今まで世の中に存在しなかった仕事もどんどん登場するはずです。

そうやってまずは、親の考えを変えていくところから、子どもの”東大脳”作りは始まると考えています。

だって、親自身がその価値観のままでいたら『普通のママの子どもが東大に行くなんて無理!』という考え方になってしまいますからね。」

”東大脳”とは「夢、目標を自ら掲げ、自ら学び、自ら努力する脳」のこと。それはママが特別な学歴を持ってないなくても、子どもの教育のために割ける時間が少なくても育てて行けるものです。

今回インタビューした谷あゆみさんの著書『東大脳は12歳までに育てる!』は、子どもが自由に意志を持って決定し、生きることのできる”東大脳”の育て方はもちろん、ママ自身は子どもとともに自分自身の人生を楽しむためのヒントがいっぱい!

自分自身の子育てに関する考えや、生き方について考えるきっかけをくれます。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。