「なんで出来ないの?」ではなく「じゃあ、どうしたらいい?」
子どもが何度言っても出来ない時、どうしても口にしたくなるのが「何で出来ないの?」ですが、子どもは「何で?」と言われ続けても何でなのか分かりませんし、言われ続けることによって変わりもしません。
子どもの行動を変えたければ、具体的な行動を示すことが大切です。
「じゃあ、どうしたらいい?」と問いかければ、子ども自身も「こうだったら出来るのではないか」と考えますし、親からも「じゃあこうしてみようか!」と具体的な提案を打ち出してみたら子どもも「出来るかもしれない」と納得するかもしれません。
子どもが出来そうな行動を具体的に示すことが、子どもの自主性を育むポイントです。
良い行いは教えるものではない!自分で身に付けるもの
子どもに良い行いを身に付けさせるために「教えよう」と考える親は多いですが、本来、良い行いは教えるものではなく、自ら身に付けるものです。
教えて指示をしてやらせてしまうこと自体が子どもの自主性を奪ってしまうことになります。
自ら考え行動したことに対して親から本気で褒めてもらえば、喜びを感じ、満足感や充実感を得て育っていくため、そうして育った子どもは、大人になってからも自主的に行動し、ぐんぐん伸びていくものです。
ですから、子どもの自主性を育むためにも、良い行いは「教える」のではないことを意識しましょう。
アメとムチではなく、アメとアメなしが良い!
子育てには「アメとムチ」が必要だと考えがちですが、アメだけでは勿論ダメですし、ムチだけでも子どもはモチベーションが上がりませんから、子どもの自主性を育むことには繋がりません。
「アメとムチではなく、アメとアメなし」とは、つまり叱ってはいけないということ。そのかわりに、アメを失うという経験をさせるということです。
出来なかった時は「ダメじゃないの!」と頭ごなしに厳しく叱るのではなく、「残念だったね」とひと声掛ければ、子どもは喪失感を抱えます。
つまり「楽しみをもらいそびれた、残念、悔しい!」という経験をさせることが、次の行動を変え、自主性を育むことに繋がるのです。
まとめ
このように、子どもの自主性を育むことと、親子関係とは密接な関係があることが分かります。
出来ない子どもにイライラし、叱ってばかりいても子どもには何も響きませんし、子どもの成長にとって何もプラスにはなりません。
また叱る行為は、叱る側も叱られる側も良い気はしませんから、叱るだけ損だということです。
叱りなしで、子どもの自主性を育む環境づくりを意識してみませんか?