A Drunk Pandemic was created by Chim↑Pom and curated by Contact Young Curators for the 2019 Manchester International Festival. A Drunk Pandemic was commissioned and produced by Manchester International Festival and Contact.


これまでも、ペスト媒介者としてのネズミをテーマにしたり、死の使いとされるカラスを題材とした作品に《BLACK OF DEATH》という黒死病を想起させるタイトルを付けてきたChim↑Pom。

そんな彼らにとって、同展の2つのプロジェクトは、疫病と資本主義社会、そして都市の関係に触れてきた一連の流れにある。

制作風景, 2020 ©️Chim↑Pom

移動が過度になった「都市そのもの」と「人間の在り様」を提示

Chim↑Pomの「都市論」は、「公から個」という昨今の東京のまちづくりに反して、「個から公」への回帰と刷新を念頭にした2018年ANOMALYでの個展《グランドオープン》からさらに発展。

移動が過度になったグローバリズムの最中にある「都市そのもの」と「人間の在り様」を提示する。

世紀の祝祭イベントとなるはずだった東京2020オリンピックが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け延期となり、その後緊急事態宣言が発令され、人々の意識や生活に大きな変革がもたらされた今、Chim↑Pomが独自の「都市論」をどのように表現するのか。自身の目で目撃してほしい。

【開催情報】

『Chim↑Pom 「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」』

6月27日(土)〜7月 22日(水)までANOMALYにて開催