初心者でも、わずかな労力でアクセスできる、国内有数の絶景スポット「八方池」。
ハイキングコースは、整備されていて、距離・所要時間も手頃で、親子トレッキングの練習に最適です。
子連れ目線で、見どころ、距離や所要時間、詳細ルート、現地の景色、おすすめスケジュール、持ち物リストなど、徹底レポートします。
標高3,000m近い白馬三山が水面に映る! 「八方池」の絶景
白馬(しろうま)岳 2,932m、杓子岳 2,812m、白馬鑓ヶ岳 2,903mと、3,000mに迫る、北アルプスの白馬三山。
近くから見られるだけで、その険峻さ、雄大さに、心動かされます。
八方池は、白馬三山を間近に見られる、八方尾根の標高2,060m付近にあり、天気に恵まれれば、水面に鏡のように山々の姿を映します。
一帯は、長野県の天然記念物である八方尾根高山植物帯に指定され、貴重な高山植物が見られたり、運が良ければカモシカやライチョウなどの姿も見られるかもしれません。
まさに国内でも随一の、本物の自然がある環境です。
子どもでもOK! 往復4km・2.5時間のトレッキング入門
標高2,060m付近と聞くと、ビギナーはちょっと尻込みしてしまうかもしれませんが、実は、トレッキング初心者の子ども連れでも、十分にアクセスできます。
なぜなら、冬季は「白馬八方尾根スキー場」として営業している八方尾根ですので、
八方アルペンラインの3つのゴンドラとリフトを乗り継ぎ、一気に標高1,830mまで到達できてしまうためです。
つまり、高度はわずか230mほど登ればよいだけ。
歩く時間は、子ども任せにのんびり歩いて、登り1時間30分+下り1時間の、往復2時間30分程度(+休憩時間)を見ておけばいいでしょう。
道は比較的、整備されており、場所によってはガレ場があるため、乗り越える楽しみがあったり、落石させないように注意しながら慎重に通行するマナーを学べたり、ビギナーに程よい行程です。
ゴンドラを乗り継いで一気に1,830mへ!
八方池までの行程を、詳しく紹介します。
まずは、車や公共交通機関を使い、白馬八方尾根スキー場のゴンドラリフト「アダム」を目指しましょう。
ここから、3つのゴンドラとリフトを乗り継いで、1,830mの「八方池山荘」へ向かいます。
ゴンドラリフト「アダム」は、全長約2km。
高低差625mを一気に上がると、うさぎ平に到着します。白馬の街並みが眼下に広がり、すでに絶景です。
続いて、全長783mのアルペンクワッドリフトへ。
小さい子は落ちたら危ないのではないか、と心配するパパ・ママもいるかもしれませんが、積雪のない時期は、リフトの高さがグッと下がっており、地面すれすれの空中散歩。
標高1,680mの黒菱平へ到着します。
最後に、全長598mのグラートクワッドリフトで、標高1,830mの「八方池山荘」前に到着します。
グラートクワッドリフトの終盤は、八方尾根を歩く、たくさんの登山者の姿が見えます。
稜線の形から、「あそこに立てば景色が良さそう!」というのがすぐにわかり、気持ちが高まります。