子どもやパパのおうちごはんの回数が増え、毎日の料理が大変! でも、ちょっとした工夫でラクになるのです。
今回は、時短アドバイザーの佐藤智実さんが、自らのワーキングマザーの経験から生み出した、冷凍庫の活用でラクになれるコツや、少しの下ごしらえでラクになれるコツを伝授します。
ママがうまくラクをできれば、ママのストレスや疲れが減り、家族もハッピーに! 家族みんなのためにもぜひチェックしておきましょう。
ちょっとの工夫でメイン料理作りをラクにするコツ
佐藤智実さん(以下、佐藤)「忙しいママにとって、主食よりも毎日のメイン料理の肉や野菜の準備が大変だと思います。そこで、今回は、メイン料理のラクちんおかずのコツをご紹介します」
1.肉は「ひき肉の便利おかず」を小分け冷凍!
佐藤「肉は、ひき肉に味をつけた、肉味噌・そぼろ・ミートソースなどの便利おかずを小分けにして冷凍保存しておきます。
肉味噌は、必要なときに冷凍庫から取り出すだけでマーボー豆腐などにサッと使えますし、うどんや中華麺の上にのせればジャージャー麺になります。
そぼろは、ごはんの上にのせてそぼろごはんに。
ミートソースは、かぼちゃとチーズの上にのせればミートチーズ焼きになるなど、何にでも使えます。レンジでチンすればすぐに使えて便利ですよ」
●ポイント「我が家の最小単位で冷凍する」
佐藤「冷凍するときにポイントになるのは、小分けをして冷凍をしておくということです。小分けにしておけば料理に使いやすいからです。特に、1人分、2人分など、我が家の最小単位で冷凍しておくと、急遽1人前だけ作る必要が出てきたときにもサッと使えます。
まとめて5人分など冷凍してしまうと1人分だけ作るときに使いにくいですし、冷凍庫がパンパンになる原因にもなります。
冷凍は最小単位で小分け冷凍するのをおすすめします」
●ポイント「ひき肉が冷凍するのに一番向いている」
佐藤「ひき肉ではなくて、他の肉でも良いのでは?と思われるかもしれませんが、実はひき肉なのには理由があるんです。
他のもも肉などの大きな肉を同じように下味をつけて冷凍すると、解凍したときにパサパサしたり、もそもそした食感になったりします。また大きい肉をレンジでチンすると加熱ムラが起きやすく、解凍がしにくいのも難点です。
その点、ひき肉は解凍しても美味しいので冷凍するのに向いていますし、レンチンしてもムラが起きにくいので使いやすくもあります。
またそぼろや肉みそは子ども食べやすく、喜ばれるメニューも多いので、子育て中の家庭にもおすすめです」
●ポイント「お弁当の上に凍ったままのせるのもおすすめ」
佐藤「冷凍したそぼろは、凍ったままお弁当のごはんの上にのせて、持っていくのもいいですね。食べる頃には自然解凍され、夏場もお弁当が腐りにくくなります」
2.野菜は「まとめ下ごしらえ」と「ついで下ごしらえ」がおすすめ
●「まとめ下ごしらえ」
佐藤「野菜は、ゆでるなどの調理の際、暑い夏は特にキッチンに長時間立つのが大変ですよね。そこで、まとめ下ごしらえをするのをおすすめしています。
例えば、ほうれん草をゆでて今日の料理に使う際には、明日やあさってに使う小松菜とブロッコリーも一緒にまとめてゆでてしまいます。そうすれば、明日やあさってに同じ『ゆでる』という作業をしなくて済みます。
このように同じ作業を1回にまとめてやってしまえば、ラクになります。下ごしらえをした野菜は、しっかり冷まして、よく水気を切ってから冷蔵保存します。これで3日間は持ちます」
●「ついで下ごしらえ」
佐藤「よく、調理をしていてニンジンがちょっと残ってしまったということはありませんか? そんなときは、ラップにくるんで冷蔵庫に戻してしまいがちですが、結局、使わずしなびてしまったり、使うのを忘れてしまったりするものです。
それを防ぐために、あえてしまわず、その場で下ごしらえをしてしまう『ついで下ごしらえ』をおすすめしています。確実に次に使うことができます。
例えば、ピクルスやマリネにすること。ニンジンだけでなく、きゅうりや大根なども一緒に、ビニール袋に調味料と一緒に入れて冷蔵庫にしまえば、5日間は持ちます」
この「ついで下ごしらえ」のおすすめレシピを佐藤さんに一つ教えていただきました。