Ⓒあべゆみこ

止めよう。こんな言い方

「いい加減にしなさい!」「さっさと帰る準備して!」

せっかく楽しかった公園遊びの最後にこんな言葉を毎回かけられたら、台無しです。

それから、 “いい加減”って何がいい加減なのか、はたまたどの程度が“良い加減”なのか子どもにはちっともわかりません。“さっさと”“準備”も曖昧な表現です。

もっとわかりやすく次のように言うとよいですね。

「あと100数えたら帰るからね」「100数える間にこの袋に砂場セット入れて、よーいドン」

選択肢を与えよう

誰かから一方的に命令されるのは嫌なもの、親から言われるのも同様です。そんな時は選択肢を与えましょう。

時計が読める子だったら

「4時まで遊ぶ?4時5分まで遊ぶ?どっちか選んで」

時計が読めない子だったら

「あと50数える間、遊ぶ?100数える間、遊ぶ?」
「滑り台3回滑ったら帰る?2回滑ったら帰る?」

3つも4つも選択肢を与えるのではなく、どちらを選ばれても大丈夫なような選択肢を2個与えることがポイントです。

子どもにとっては一方的の押し付けられたものではなく、自分で決めたことなので従う可能性が高いです。

親にとっては我儘を言う子どもですが、子どもにとっては“我儘を言う親”に映っています。だから、お互いの都合をぶつけ合うのではなく、子どもの立場に立って上手に導きましょう。