――二枚爪になった場合はどうしたらいいでしょうか?
嶋田さん:まずは、二枚爪になったところを紙やすりで削りとります。あとはオイルを塗って、爪をモノに当てない指の使い方をすれば、そもそも二枚爪にならなくなります。
爪切りで切ったときの衝撃で、3つある爪の層がはがれて二枚爪になる場合もあるので、爪切りはやめて紙やすりを使ってもらいます。
また、コート剤で二枚爪になっている方もすごく多いです。そういう方はコート剤をやめると、コート剤と密着している爪の一番上の層が乾燥しなくなり、二枚爪はだんだんなくなります。
爪が弱い・薄いという方でも、オイルをつけていくと弾力が出て、少々ぶつかったくらいでは折れなくなります。
地爪もいいけど、やっぱりネイルも楽しみたい時は?
――やっぱりネイルがしたいな、というネイル派のママはどんなふうに楽しんだらいいでしょうか。
嶋田さん:お客さまでネイルカラーを塗らないといけないお仕事の方が、二枚爪でボロボロになってサロンにいらしたんです。試しに仕事のない日だけネイルカラーを落として、1日5回以上オイルケアをする、というのを続けてもらいました。
すると、週に3~4日はネイルカラーが塗られている状態にも関わらず、3か月くらいで二枚爪がキレイになくなりました。
お仕事のない日にネイルカラーを落としてオイルケアするだけでも、爪の状態は改善します。
ネイルカラーを塗るとやはり完全な地爪の色よりも多少沈着しますが、ネイルカラーを落としてから完全に塗らない期間が6か月あれば、また爪1枚がまるごと生え変わって、色素沈着がまったくないキレイな爪になります。
育爪は爪の美容の選択肢を広げます。もし、ネイルカラーやジェルネイルで爪が傷んだとしても、一旦お休みして育爪すれば、キレイで健康なすっぴん爪になれる。育爪があるから安心!というふうに、おしゃれを楽しんでほしいです。
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お話を伺った嶋田さんの著書『女は爪で美人になる』では、今回ご紹介した育爪の方法について、さらに詳しく掲載されていると共に、サロン特製の紙やすりも付いています。
足の爪のケアに関する方法も載っていますので、ぜひ参考になさってください。
仕事をしていても、料理をしていても、子どもの相手をしていても…爪先は常に目に入ってくるもの。地爪が美しいと、1日のうち多くのタイミングで幸せな気持ちになれます。
忙しくてもムリなく続けられる「育爪」で、輝く地爪を手に入れてくださいね。