高等学校は義務教育ではありませんので、ご家庭の教育費負担がかかるようになりますが、その軽減を図るための国による返還不要の授業料支援があります。

この高等学校就学支援金制度が2020年4月から制度改正されました。

そこで今回は高等学校就学支援金制度の変更点についてご紹介します。

高等学校(全日制)1年間にかかる教育費について

文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査」によると高等学校(全日制)において1年間でかかった学習費は下記の通りです。

 

学校教育費…授業料、修学旅行・遠足・見学費、PTA会費、生徒会費、寄附金、教科書・教科書以外の図書費、学用品・実験実習材料費、クラブ活動、通学費、制服、通学用品費など

学校外活動費…家庭教師費、学習塾費、学習机、パソコン等の購入費、参考書、問題集等の購入費、習い事の月謝、ボランティア活動など

なお、高校生の場合、昼食代が含まれませんので、お弁当を作る食材費または学食を利用する昼食代も別途必要となります。

公立と私立の高等学校(全日制)では1年間の学習費の総額の差は約2倍となっています。

教育費の負担を考えると子どもが公立の高校に通ってくれると助かるところですが、2020年4月から私立高校等に通う生徒の「就学支援金」の上限額の引上げなどの制度改正が行われます。

上図のとおり、それにより私立の高等学校に通う場合の負担軽減が図られますが、支給を受けるには条件がありますので、制度と変更点について確認してみましょう。