おうちで親ができる「食育」の工夫3選

明日葉保育園の給食例

上でご紹介してきた食育の工夫もヒントになりますが、あえて、おうちで実践できる食育の工夫を担当者に教えていただきました。

1.旬の食材を料理に取り入れる

旬の食材を料理に取り入れることで、一番おいしい時期の食材を食べさせてあげることができる。

2.一緒に食べる

食べ物がおいしいこと、食事が楽しい時間であることを子どもと共有する。

3.親も子どもも食事の時間にメリハリをつける

お片付けの合図や、お手伝いや食べる準備を手伝ってもらったりして、食事への気持ちのシフトを行い、メリハリをつける。

ぜひおうちでの食事に取り入れてみましょう!

子どもの食悩みQ&A

明日葉保育園のおやつの例

子どもの普段の食事。何かと悩みが尽きませんよね。日頃から感じがちな子どもに関する食悩みの解決策を担当者にうかがいました。

――子どもが好きなものしか食べないのですが、どうすればいいですか?

担当者「アプローチ方法は一つではなく、その子にあったアプローチ方法が必要となります。保護者がおいしそうに食べることで、子どもはその食材に対しての安心感を見出すものです。

また、おうちではいつも好きなものがあるという認識を子どもは持っていると思いますので、常に常備しないということも一つです。ある食材で献立を一緒に作ってみたり、おなかを空かせてから食事に入ったりすることも試す価値はあります。

食事の問題は食材だけの問題でないこともあるので、食べたことをほめてあげたり、一緒に食べてあげるなどの環境づくり、間食の質なども非常に影響します」

――「遊び食べ」をして、なかなか食べることに興味を持てない子どもに対して、どのようにすればよいですか?

担当者「遊び食べが必ずしも悪いということではありませんが、日常化して食事に悪影響が出ているようなら、対策が必要かと思います。

何歳のお子様が対象かにもよって対応は異なりますが、乳児なら食事の環境づくりを見直したり、保護者が一緒に同じものを見せながら食べることが何より効果的だと思います。『一緒に食べよう』と声をかけて、同じことをするよ、と伝えてあげたり、声かけをしながら同じ時間を持つことが大切です。

乳児さんだと保育園ではなかなか一緒に食べることはむずかしいのですが、家庭だからこそできることだと思います」

「食育」と一言で言っても、さまざまなアプローチがあることがわかりました。明日葉保育園によると「乳幼児期は、食の基本を作る大切な時期」だといいます。その時期の子どもを育てる親は、ぜひヒントにして食育に力を注いでいきたいですね。

【取材協力】明日葉保育園