強さこそが全ての弱肉強食の国【北の国】

最愛の人を殺してしまった最高齢お茶目双子おじいちゃん|スノウ (VOICE:鈴木千尋)

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艶のある黒髪に大きな瞳、ショートパンツにニーハイと、一見オタクの夢を詰め込んだような美少年に見えますが、この世界で最も長寿の魔法使いが、北の国の魔法使いであるスノウとホワイトです。

強さこそ全て、弱者は生き残れないか誰かに従うしかないという弱肉強食の北の国で、数千年も生きている彼ら。

ひとりで北の国を彷徨っていた、フィガロという魔法使いを弟子にした後、幼かったオズを叩きのめして連れ帰り、ふたりの師匠として四人で暮らしていた過去があります。

とある出来事がきっかけで、一番大切な存在だったホワイトを、スノウは殺してしまいました。

悲しみのあまり、スノウは魔法でホワイトの魂をこの世界に留まらせて、幽霊となったホワイトと今も一緒に過ごしています。

長寿で、北の国の魔法使いたちを取りまとめる先生役であるスノウは、とても頼りがいのある存在ですが、同時に人間を小動物のように愛でる視点も持ち合わせているため、たまに発言が怖いです。

スノウとホワイトにも「奇妙な傷」があり、月が昇る時刻になると、ふたりは絵の中に閉じ込められてしまいます。

よく北の魔法使いたちに放り投げられていて大変そうです。

自由に大人の姿にもなれるのですが、あまりの色気に賢者はスノウ様…以外言えなくなりました。

最愛の人に殺された最高齢お茶目双子おじいちゃん(霊)|ホワイト( VOICE:寺島拓篤)

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スノウの双子であるホワイトは、とある出来事をきっかけにスノウ自身の手にかけられ、今は幽霊としてこの世界に存在しています。

スノウよりもホワイトの方が少しワガママな面があり、試すようなことを言っては不機嫌になってスノウを困らせています。

スノウの魔法を頼りに、この世界に留まることが出来ている幽霊という自覚はちゃんとあるので、たまに寂しいことを言ってくるのが辛いです。

ホワイトも自由に大人の姿になれるのですが、スノウとは異なる大人の魅力と美しさがたまりません。

好きな食べ物は消し炭! 自他共に認める顔の良い色気溢れるぼんやりさん|ミスラ (VOICE:高橋広樹)

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公式サイトのキャラクター紹介文で「濡れたような色気を放つ美青年」と書かれている、ぼんやり色男がミスラです。

「奇妙な傷」の影響で、満足に眠れなくなってしまったため、目の下の隈がひどくなっているのですが、それでも顔の良さにはあまり影響はありません。

1周年イベントの限定エピソードで、賢者に「寝ぼすけちゃん」、または「ミミ」というあだ名を付けられた身長187センチの北の魔法使いです。

オズに次いだ魔力の持ち主で、いつかオズを殺して最強になると心に決めており、むらっとしたらオズを殺しに行っては返り討ちに遭っています。

気に食わないことがあったらすぐ相手を殺そうとするため、世間からは北のミスラの姿を見たものは生きていられない、と言われるほど恐れられている…のですが、賢者のことはそこそこ気に入ってくれている様子。

贈り物をしてくれたり、生家を案内してくれたり、彼なりに賢者を喜ばせようとしてくれる姿を見るとこう…胸が…ぎゅっとなります…。

『魔法使いの約束』には料理を作るミニゲームがあるのですが、料理に失敗すると出来上がる「消し炭」をボリボリ食べてくれるので食材が無駄になりません。

初めのうちは不慣れだと消し炭を量産してしまうため、全部ミスラに食べさせましょう。

親愛度が爆上がりします。

カインと強制眼球交換を行った動物とお話することが出来る毒舌甘党美人|オーエン (VOICE:浅沼晋太郎)

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好きなこと、ひとりでいること。

得意なこと、死ぬこと。

中央の国の魔法使いであるカインから左目を奪い、自分の左目と強制的に交換した北の魔法使いがオーエンです。

基本的に魔法使いは心で魔法を使うため、自然や心が穏やかになる場所を好みますが、オーエンだけはなぜか人の「悪意」や「恐怖」から力を得ています。

そのせいか、オーエンの口から出る言葉の数々は、意地悪で毒気を含んだものが多く、色々な人から恐れられています。

また、オーエンは魂をどこかに隠しているため、何度でも死んで、何度でも生き返ることが出来るという、他の魔法使いたちと比べても異質な存在です。

怖くてやばい印象が強いですが、実は甘いものが大好きで、動物とお話できるという一面も。

オーエンにも「奇妙な傷」があり、傷のせいで不意に小さな子供のような人格に変わってしまいます。

人格が変わったオーエンは、幼い子供がするような遊びが大好きで、すぐに泣いたり笑ったりするので、平時のオーエンとの温度差に何度見ても驚きます。

子供のような人格の時はカインによく懐いており、宿敵であるオーエンに懐かれるという状況に、カインも困惑気味です。

オーエンの過去は謎めいており、家族に関する記憶もないようです。

加えて、「奇妙な傷」の人格の時の記憶も彼にありません。

過去、飲まず食わずのまま100年ほど地下に閉じ込められていたのでは…? と匂わされていたり、好んで使役しているケルベロスになぜか嫌われていたりと、謎の多い存在です。

CVの浅沼晋太郎さんの演技も相まって、恐ろしくも妖艶な雰囲気が人を惹き付けるキャラクターです。

知れば知るほど好きになる盗賊団の元ボスで現囚人の愉快な兄ちゃん|ブラッドリー (VOICE:日野聡)

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元々は泣く子も黙る大盗賊団のボスでしたが、スノウとホワイト、フィガロの手によって投獄された囚人の魔法使いがブラッドリーです。

最初は、横柄で短絡的、自尊心の高い乱暴者…のような印象を抱いてしまっていたのですが、ブラッドリーはそれだけではありません。

知れば知るほど、彼のスマートさや知性の高さ、人心掌握力の高さやカリスマ性に胸を撃ち抜かれてしまいます。

馬鹿なやつは嫌いじゃないと言うブラッドリーは、弱いながらも自分の力以上のことを成そうとする勇気をちゃんと認めてくれる、最高のボスです。

東の魔法使いであり料理人のネロの料理をこよなく愛し、よくつまみ食いをしてはネロに怒られています。

おいしいごはんが大好きなせいか、とにかく食レポがびっくりするくらい上手いです。

「奇妙な傷」により、くしゃみをすると瞬間移動をしてどこかに行ってしまう愉快な一面も。

攻撃魔法が得意そうな風貌ですが、こう見えて一番得意な魔法は自他にかける「魔力強化」という、もう、どこまでかっこいいんですかボス。

本来なら囚人なので投獄されていたのですが、賢者の魔法使いに選ばれていることにより、スノウとホワイトの監視を条件に外を歩き回っています。

北の魔法使いの中では最も常識的で、最も人の心のなんたるかを理解できているのが、一見粗野に見えるブラッドリーなのもエモポイントです。

魔法使いへの差別が強く残る国【東の国】

引きこもりで呪い屋をしていた生徒想いな真面目で優しい先生|ファウスト (VOICE:伊東健人)

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引きこもりの陰気な魔法使いと見せかけて、笑顔がめちゃくちゃかわいい東の魔法使いがファウストです。

中央の魔法使いアーサーの祖先であり、中央の国の初代国王アレク・グランヴェルの幼なじみで、共に革命軍を立ち上げていた過去があります。

人間と魔法使いが共生出来る国づくりに励んでいましたが、アレクの裏切りによりファウストは火炙りにされてしまいます。

その一件以降、悔やんだアレクにより中央の国では救国の英雄として祀り上げられていますが、彼自身は人間たちを恨み、呪い屋としてひっそりと生きていました。

人間なんて嫌いだ、とファウストは何度も口にしますが、それでも元々高潔な人物である彼は、最後までアレクを呪うことはありませんでした。

一見近付き難い雰囲気を出していますが、東の魔法使いたちの先生役として振る舞う姿は真面目で丁寧で、呪い屋なんてものが彼に向いていないことが伝わってきます。

革命軍時代に従者だった、南の魔法使いレノックスに負い目を感じており、優しい人が優しいが故に苦しんでいる姿に切なくなります。

以前はフィガロに師事しており、師弟関係にあったのですが、いろんな諸事情により関係が拗れて何百年も離れたまま、賢者の魔法使いとして再会してしまいました。

指導力に優れ、教え方も丁寧であるため、東の魔法使いたちからは尊敬と信頼を集めています。

個人的には、たまに見せる笑顔や、砕けた口調が本当に好きなので、優しすぎるファウストが、幸せになる未来を自分で選んでくれたらいいなと思っています。

自信満々で大胆不敵な生命力強めのヒースクリフガチ勢|シノ (VOICE:岡本信彦)

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東の魔法使いであるシノは、元々孤児でした。

東の国の大貴族、ブランシェット家に使用人として仕えることになり、ブランシェット家の息子であるヒースクリフと出会って、彼の世界は大きく変わりました。

ヒースクリフの両親を旦那様、奥様と呼んで慕い、ヒースクリフや彼の両親のためなら命を賭けることすら厭わない性格です。

シノはヒースクリフを主君と呼んで守っていますが、ヒースクリフはシノを従者であり友人でもあると思っているため、まだまだ子供のふたりの関係性はぐらぐらと揺れています。

ただの友人という枠に収めるには歪みすぎて、お互いに大切に思っているのに、どこかまっすぐ伝わっていないように見えるのがもどかしいです。

シノはかっこいい、すごい、という褒め言葉を好み、ヒースクリフへの称賛の言葉を自分のことのように喜びます。

身近なひとを強いカブトムシのように思っているところがあるなど、17歳という年相応に可愛らしい面も。

『魔法使いの約束』では親愛度をあげると、親愛ストーリーという特別なエピソードを読むことが出来るのですが、シノの親愛ストーリーはガチでボロ泣きしました。

素直で真っ直ぐなシノの未来が、どうか彼にとって幸福でありますようにと願わずにいられません。

引っ込み思案の公式圧倒的顔面良好青年|ヒースクリフ (VOICE:河本啓佑)

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恵まれた容姿に、文句の付け所のない家柄を持って生まれた東の魔法使いがヒースクリフです。

東の国の大貴族、ブランシェット家の子息ですが、本人は人見知りで控えめな性格。

いまだ魔法使いへの偏見や差別が強い東の国で、人間の両親から魔法使いとして生まれた自分を恥じているところがあります。

手先が器用で、シノの持っている大鎌に装飾を施したり、懐中時計を分解しては元に戻す、のような細かい作業も得意としています。

先述の通り、シノとは幼い頃から友人でしたが、主君と従者という関係性や、シノの性格も相まって、ヒースクリフ自身シノにどのような態度で接するべきか悩んでいるようです。

優しさゆえに優柔不断で、魔法を使う判断が遅いとファウストに言われてしまいますが、真面目に授業を受ける良い生徒です。

ヒースクリフにも「奇妙な傷」がありますが、これは是非メインストーリーを読んで知ってほしいです。

カインとは以前から親しくしていたようで、面倒見の良い彼を兄のように慕っている様子。

とにかく見目が麗しいため、いろいろな人から顔の良さを褒められており、その美しさは精霊も見初めるレベル。

フィガロもヒースクリフのお顔がすごく好みらしいですよ。

へえ。

CV 杉山紀彰さんの気怠げだけど気遣いが出来る子供に優しい料理人を嫌いなオタクいます? |ネロ (VOICE:杉山紀彰)

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えっいます? いませんよね? 

元々東の国で、人間のフリをして料理店を営んでいた魔法使いが、ネロです。

賢者の魔法使いに選ばれてからは、魔法使いたちへ食事を振る舞っています。

無気力な話し方をして、人に無関心なそぶりを見せていますが、根は優しくて心配性。

15、16歳の魔法使い達をお子様と呼び、特に教団の外に出たことがないというリケに関しては、今まで生きてきた環境を否定せず、可能性をリケ自身が閉ざすことがないよう助言を与えるなど、よく面倒を見ています。

東の魔法使いとして召喚されていますが、実は元々北の国の生まれで、ブラッドリーに拾われて彼の盗賊団に所属していました。

盗賊団の中でも頭角を現し、No.2としてブラッドリーと肩を並べ、相棒として活躍していました。

しかし、命を投げ打つような行動が多く見られたブラッドリーを心配するあまり耐えられなくなり、ブラッドリーがスノウやホワイトたちに捕まったタイミングで盗賊団から足を洗っています。

自分を裏切り者だと自称し、あまり信用するなと賢者に伝えてきますが、それすらも彼の優しさや気遣い、後悔から発せられた言葉だと思うと、もう好きになる以外の選択肢がありません。

『魔法使いの約束』屈指の名台詞と私が思っている、「てめえをミートソースにしてやろうか」はネロの台詞です。

東の魔法使いですが、元々盗賊団にいたこともあり、他の東の魔法使いたちと比べるとちょっと治安の悪い行動が目立ちます。

シノやヒースクリフへ助言を与えると同時に、先生ですが年下のファウストを気遣う懐の深さもあり、東の魔法使い達は仲が良いと周囲に思われています。