子どもに伝えるときには淡々と伝える

子どもに性のことを伝えるときには、気をつけたいことがいくつかあります。

  • 淡々と事実を伝える
  • 価値観をくっつけない
  • 子どもが興味を示したときに答える

必要以上に性のことを「すばらしい」「汚い」などの価値観をつけて伝えるのは控え、淡々と事実を伝えるのがベストです。

子どもが性に関することに興味を示したときは、教える絶好のチャンスですが、すぐに答えられないときもあるかもしれません。そんなときは「いい質問だね。あとで調べておくね」と答えればOKです。その代わり、あとでちゃんと調べて答えてあげてくださいね。

逆に子どもが質問してきたときには否定したりはぐらかしたり、ましてやからかったりすることは絶対にやめましょう。そんなつもりはなくても、子どもに「性のことは聞いてはいけないことなんだ」と思わせることにつながります。

他にも親が無意識に子どもに伝えている情報のなかには、偏っているものもないとはいえません。そもそも親は正しい性教育を受けて来なかった世代ですから無理もないのですが、まず親が性について学ぶ必要があると知ることは大事なことです。子どもに伝える前に、夫婦や友達同士で話しあってもいいですね。

「性教育は小学校高学年から」「性教育は学校がするもの」と思っていると、いざ正しい性に関する知識を教えようと思ったときにはハードルが高すぎると感じてしまうかもしれません。

幼児期から取り組めば、ぐっと楽に、ハードルも低く感じられるでしょう。

そのために参考になるのがフクチマミ・村瀬幸浩著『おうち性教育はじめます一番やさしい! 防犯・SEX・命の伝え方』です。コミックなので、読みやすい点もおすすめ。ぜひ、手にとってみてくださいね。