黄さんの著書『30秒でコリ・痛みがふわぁぁっととけるマッスルリセッティング』(黄烟輝、飛鳥新社)を読んでみると、後頭部・首、肩、腰、ふくらはぎ、足裏の5か所が特に重要な部位だそう。
「これらの部位は、血流やリンパの流れ、正しくて快適な姿勢の保持、スムーズな歩行や動作において重要な、人体の要ともいえる部位です。その分、コリや痛みを抱えやすい部位でもあります」と、集中的にケアすべき部位をアドバイス。
なかでもランナー必見のマッスルリセッティングのひとつが足裏の筋肉リセット。
「足の指を曲げる働きをする足裏の屈筋群と足のアーチをつくる足底筋膜。ふだんは意識しませんが、実は毎日、ものすごく使っている部位です。(中略)指が動かない足は竹馬と同じような状態。バランスがとりにくく、転倒しやすいうえ、痛みも出ます。」出典『30秒でコリ・痛みがふわぁぁっととけるマッスルリセッティング』(黄烟輝、飛鳥新社)より
ラン中に足裏を酷使した結果、炎症を起こして足底筋膜炎を発症することがあります。
つらい不調を避けるためには、足裏の筋肉をゆるめて疲労をやわらげるマッスルリセッティングがおすすめ。土踏まずのアーチに異変が起きる偏平足も、固くなった筋肉をゆるめるアプローチが有効だそう。
足裏の筋肉をゆるめることで全身の疲労が軽くなることも期待できるようで、マッスルリセッティングを継続すれば膝の痛みの軽減も期待できます。
足裏のマッサージと聞くと、グリグリ強い力で押されてすごく痛い!と不安になる人もいるでしょう。ですがマッスルリセッティングは、やさしいタッチで筋肉に負担を与えないように行うのがポイント。痛くなくてもOKなのがマッスルリセッティングです。
ランニングは足裏の疲労がつきもの。しかも日常生活でも歩いたり立ちっぱなしになることが多く、疲れは想像以上に溜まっています。足裏のトラブルはランに大きな影響を与えるおそれがありますので、マッスルリセッティングで筋肉をやさしくゆるめてあげてくださいね。