【わが子の取説が欲しい！】#41話 育児攻略「ネントレ・ジーナ式」その魅力とは？

ココが良かった！ 注目のネントレ「ジーナ式」

その1：具体的な指示と的確な先読み

「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」（ジーナ・フォード著／朝日新聞出版）で紹介されているネントレ（ねんねトレーニング）は、「ジーナ式」とも呼ばれ、注目を集めている方法です。

抱っこしてゆらゆらしたり、トントンしたりせず、ベッドに赤ちゃんを置いて寝かしつけるという、一見、「そんなことできたら苦労しないわ！」と思いそうな手法だけがクローズアップされがちですが、

ジーナが唱える手法のキモは「先読みして赤ちゃんのニーズを満たすこと」。

赤ちゃんの月齢に加え、体重まで考慮して、母乳やミルクの量、さらには与えるタイミングまで、具体的に記載されています。

だからわが子が泣いている原因を消去法で探る時に、「空腹」は最初から外せるんですね。

なんで泣いているかわからない時、消去法の選択肢が一つ減るって、本当に助かるんですよ。

さらに「母乳を飲みきる前に寝ちゃったらこうして」「夜、何時までに目を覚ましたらこうして」などと、個体差で考えられるパターンがいくつも載っているので、ジーナのスケジュールにうまく乗れなくて困った時に読み返すと、大抵解決しました。

子育て超初心者の乳児期に、「書いてある内容に自分の悩みが当てはまる」って、本当に安心出来るんですよね…。経験に裏付けられた情報量がすごくて、熟練の助産師さんが自宅にいてくれるような安心感がありました。

その2：自分の自由になる時間が見える

ジーナ式は、時には分単位でスケジュールが提示されています。そんなのうまくいくわけないじゃん…と思いそうですが、これって要するに、仕事でいうところの準備と5分前行動なんです。

赤ちゃんに日々、同じ時間に寝てもらうために、こうすればスムーズに寝かし付けることが出来るよ、という手順が書かれているというわけ。

ほぼ毎日、そのサイクルで過ごしていれば、お出かけなど大人の都合がある日に多少スケジュールから外れても、翌日には元に戻すことができたので、「毎日寸分狂わず進めなきゃ！」というものでもないです。

そして、毎日、同じ時間にわが子をお昼寝させられることが出来るということは、自分が自由になる（可能性が高い）時間が確保出来る＆予定が見えるんですね。

まあ、わが子のご機嫌や体調によっては「寝ないじゃん…今日、マジ全然寝ないじゃん…」みたいなことも起こりますが（笑）。

次の休憩時間もわからないまま、生命に関わる業務を24時間ぶっ続けで遂行する職場か、

24時間体勢に変わりはないし、多少臨機応変に対応しなければならないことはあるけれど、次の休憩時間が見通せている職場か、

二つに一つだったら、後者の方が良くありません？（後者でも相当なブラックだけど 苦笑）

その休み時間は、家事はもちろん、自分の趣味の時間に当てることが出来ます。

その3：母乳の生産量アップも計画的

これだけでも知れて良かったな、と思ったのが、母乳の生産量アップの方法。

赤ちゃんの成長に先回りし、搾乳を取り入れて母乳の生産量を増やす方法が、スケジュールの中に取り入れられているんです。

ダイエットと、手間を最小限にしたいという不純な動機の私にとって、乳児期を母乳で乗り切るのは切なる願い（笑）。

需要と供給で勝手に乳が対応してくれるものだとばかり思っていたので、この手法を知れたのは良かったです。

それにプラスして、搾乳して保存＝ダンナにも授乳出来るというボーナス付き。ということは、母脱走の計画も立てやすくなるワケですから！（笑）

もちろん、しっかりミルク育児の場合も具体策が書いてありましたし、母乳でなければベビーとの絆が育めないという意地悪なコメントは無視せよ、というスタンスも、すごく安心感のあるものでした。

ということで、ついにスタートしたジーナ式育児。カリスマの技をどこまで再現できたかは、また次の機会にご紹介します。 お楽しみに！