年齢を重ねると、体の不調や健康診断の結果が気になりますよね。中高年に差し掛かり、生活習慣を見直さなければと悩む人は少なくありません。

健康的な体づくりは、運動・食事・睡眠が基本です。運動の中でも、ランニングは筋肉やスタミナを鍛えられます。

ランニングと一緒に食事内容を見直したり、走ったことで睡眠の質が改善されたり、ランニングをきっかけにより健康的になった人もいるでしょう。

ところがランナーのみなさんが見逃しがちなのが目の健康です。体の機能は加齢とともに衰えていくのが自然ですが、目も例外ではありません。

目の疾患はさまざまありますが、中高年が特に注意したい「黄斑変性症」を知っていますか?

黄斑変性症とは、網膜に異常が発生する疾患です。網膜はカメラのフィルムに例えられ、視力を司る機能を持っています。この網膜の中心部分には、直径1.5~2mm程の小さな細胞組織「黄斑」が存在しています。

黄斑に老廃物が蓄積したり新生血管が生じたりすることで、物が見えにくくなる状態が黄斑変性症です。加齢に伴い発症することが多いとされています。

『世界一の眼科外科医がやさしく教える 視力を失わないために今すぐできること』を参考に、黄斑性変性症とはどんな疾患かさらに詳しくみていきましょう。

著者の深作秀春医師は、現役のスーパードクターとしてこれまで20万件もの手術を経験しました。

2017年には世界最高の眼科外科医に贈られるクリチンガー・アワードを受賞した名医です。