本書によると

「老化によって、黄斑組織にドルーゼンという老廃物が蓄積したり、網膜の細胞が萎縮したりするのが初期段階。進行して血流障害などが進み、網膜下に新生血管ができて破れたり、血液成分が漏れ出す滲出型へと進みます。初期ならサプリメントの服用や、ブルーライトのカットで進行を抑えられるが、滲出型に至ると、早い治療が必要です。」

出典(世界一の眼科外科医がやさしく教える 視力を失わないために今すぐできること)

と、黄斑変性症は早期発見・早期治療が重要だということがわかります。目に異常を感じたときは放置せずに眼科医に相談するのが大切です。

積極的に摂取したい栄養素としては、カロテノイドが挙げられます。

「有用なのはカロテノイドという色素です。特に先進国の失明の第一原因である加齢黄斑変性症の予防に重要なのが、ルテインやゼアキサンチンという黄色の色素。緑黄色野菜に多く含まれていて、摂取すると色素が黄斑部に集まります。この黄色の色素は抗酸化作用が強く、活性酸素をとり除くだけでなく、短波長光のブルーライトを吸収して網膜を守ってくれます。」

出典(世界一の眼科外科医がやさしく教える 視力を失わないために今すぐできること)

ランナーは筋肉の回復のためにタンパク質を積極的に摂取している人も多いでしょう。目の健康を考えると、カロテノイドの摂取も欠かせません。

野菜は旬のものを食べると栄養素が豊富といわれていますので、季節に合った野菜を選ぶのがおすすめです。

また、仕事やプライベートでパソコンとスマホを長時間使用している人も要注意。ブルーライトの光を浴び続けていると、目の健康に悪影響を及ぼしかねません。

パソコンやスマホを置いて、空いた時間をほかのことに充てましょう。ランナーであれば筋トレを始めて、もっと走れるように体を整えるのも効率的ですね。

体の健康はトータルで考えたいもの。足腰や体力も重要ですが、視力の維持も忘れてはいけません。目の健康を意識して、食事や生活習慣を見直していきましょう。